2024.07.12
# 日本株 # 東証

日経平均最高値でもマーケットのプロが「利益確定」を考え始めた「明確な理由」

買いなおすチャンスはまだある

日経平均、TOPIXとも史上最高値を更新

日経平均が3月に付けた史上最高値(4万0888円)を更新した。TOPIXも1989年12月に付けた史上最高値(2884.80)を34年7ヶ月ぶりに更新した。日本を代表する株価指数が2つとも史上最高値を更新し、これで日本株は名実ともに最高値となったわけである。絶好の売り場だと思う。安いところを買い、高いところを売るーーそれが相場で儲けるコツである。

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これまで、数ヶ月に及んだもみ合いの背景は、新年度の業績が開示されても、慎重な企業側の見通しに引っ張られて業績期待が高まらなかったからだ。ただ、アナリストは引き続き今期も増益を見込んでいたため、QUICKコンセンサスベースの利益予想はゴールデンウイーク明けには上振れし、日経平均の予想EPSで2500円を超える水準となっていた。TOPIXの予想EPSはより安定的に推移し、180ポイントを超えている。足元の株高の要因は、第一に、出遅れていた業績期待の織り込みが進んで、やっとアナリスト・コンセンサスにサヤ寄せしてきたということだろう。

【日経平均と日経平均予想EPSの推移】

出所:QUICKデータより筆者作成

 

【TOPIXとTOPIX予想EPSの推移】

出所:QUICKデータより筆者作成

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