2024.08.06
# 韓国

いまは日本が世界を席巻しているが…「半導体の二の舞」になるかもしれない超巨大産業の実体

「失われた30年」「世界で唯一経済成長していない先進国」と揶揄される日本経済だが、その中で20年間で3倍近くも市場規模を広げた業種がある。アニメだ。2002年に1兆968億円だった市場規模は2022年に2兆9,277億円まで成長した。またアニメほどの急伸ではないものの、アニメから派生も含めたキャラクターの2023年度の市場は2兆6,969億円にも及ぶ。

世界でも独走中の日本のアニメ・キャラクター市場だが、果たして本当に安心できるのか? 半導体の悪夢がアニメ・キャラクター市場でも起きるのではないか?

世界のコンテンツ市場は123兆6,000億円!

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞を取るなどアメリカの日本アニメに対する評価は年々高まっている。コンテンツ市場でも注目のアニメから、JETROの「アニメ関連サービス・商品に関する米国市場レポート」を見てみよう。

急激に市場規模が拡大している北米市場。日本のアニメが世界に広がるかどうかは北米市場がカギになる 画像引用:JETRO

世界全体のコンテンツ産業規模は123兆6,000億円、その半分の57兆3,000億円を北米市場が占めている。北米を抜きにしてコンテンツ市場は語れない。

北米でのアニメ人気はコロナから始まった。家にいる時間が長くなり、ネットフリックスのようなサブスク制の映像コンテンツサービスの加入者数が増加、見たことのなかったアニメを見る人たちが増えた。また「Kidult」という言葉が生まれ、大人が子ども用のコンテンツを楽しむことに抵抗がなくなった。

日本での放送と世界での放送がほぼ同時とサイマルキャスト(同時放送)になっていることもアニメファンの増加につながっている。

 

体験の共有という点から、コラボカフェに足を運ぶユーザーは増えている。アメリカでもワンピースのコラボカフェやサンリオのキティカフェ、ぐでたまカフェがオープン、連日、行列ができているという。

ファンは現実でもキャラクターを所有したいという願望が強く、日本でいう推し活が世界的に広がっている。

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