なんと…!「同じ面積のはず」なのに「1」増えている…フィボナッチ数列の「不思議な性質」がからんでいた「衝撃の種明かし」
「並べ替え」で面積が「増える」図形
「1辺の長さが8」の正方形を、次の図に示すように分割します。そして、「清少納言の知恵の板」と同じ要領で分割後の図形の組み合わせ方を変えて、長方形を作ります。すると、ここにミステリーが生じていることがわかるでしょうか。
1辺の長さが8の正方形(上)と、太い線で分割して組み合わせた長方形(下)
「1辺の長さが8」の正方形の面積は
8×8=64
であるのに対して、長方形の面積は
5×13=65
です。並び替えただけなのに、面積が「1」増えています! これはいったいどういうことでしょうか。
「並べ替え」で面積が「減る」図形
もう一つ例を挙げます。
「1辺の長さが13」の正方形を分割して、やはり「清少納言の知恵の板」と同じ要領で、分割後の図形を並び替えて長方形を作ります。
1辺の長さが13の正方形(上)と、太い線で分割して組み合わせた長方形(下)
正方形の面積は
13×13=169
であり、長方形の面積は
8×21=168
です。
こんどは、面積が「1」減っています。いったい何が起こっているのでしょうか。
じつは、これらのパズルは、ある重要な数学と関係しています。