なんと…!「同じ面積のはず」なのに「1」増えている…フィボナッチ数列の「不思議な性質」がからんでいた「衝撃の種明かし」
こう並べます
それぞれ、次のようになります。
「富士山」「八角鏡」「釘貫」は、このように並べる
他にも並べ方がありますので、興味のある人は考えてみてください。
面積が減った!?
ここで、「正方形」の7つのピースを並び替えると、「釘貫(くぎぬき)」の図ができることに着目してみましょう。元の正方形の図と釘貫の図を並べると次のようになります。
元の正方形と釘貫の図を並べる
正方形の穴が開いたぶん、「面積が減っている」ように見えますね。これはどういうことでしょうか。
「清少納言の知恵の板」が生み出した、ちょっとした「図形のミステリー」です。
じつは、(外側の)正方形は同じ大きさのように見えますが、2つの(外側の)正方形の1辺の長さの比が「2√2:3」になっているのです。(外側の)正方形の面積比は「8:9」であり、「釘貫」の図の外側の正方形は元の正方形の面積より比率で「1」だけ大きいのです。
1辺の長さの違いが「2.828…:3」とごくわずかなので、一見すると同じ正方形に見えるわけです。
「釘貫」のミステリーは簡単な仕掛けでしたが、もう一つ、図形のミステリーを紹介しましょう。こんどは、数学的に意味をもっているミステリーです。