2024.07.11
# 外食 # 節約

1年半ぶりにココイチの「値上げ」が始まった…!売上高絶好調にもかかわらず《8月値上げ》に踏み切った「のっぴきならない理由」

夏本番、カレーの季節になぜ?

「ココイチ」の愛称でおなじみ「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する株式会社壱番屋は、7月11日、同チェーンのメニュー価格を8月1日より“値上げ”すると発表した。

主な価格改定の内容として、ベースとなるポークカレーが591円(東京、神奈川、大阪の店舗)から645円、ビーフカレーが718円(同)から794円に。トッピングメニューも、ほうれん草+10円、チーズ+22円、ソーセージ+32円など、全50種中45種が5~50円の値上げとなっている。

 

振り返れば、ここ数年、ココイチは人件費や原材料費の高騰などを理由に、値上げを繰り返してきた。かつては500円未満、ワンコインで注文できたポークカレーは、2019年3月に505円に。以来、2019年10月、2022年6月、12月と、わずか3年の間に4回も値上げされている。2023年2月に初めて客単価が1000円に到達した。

それにしても7月に入り、夏本番、カレーが食べたくなるこのタイミングで、なぜココイチは更なる値上げに踏み切ったのか。

値上げ発表のおよそ1週間前、7月5日に株式会社壱番屋がリリースした「2024年6月度月次情報」によれば、6月の既存店売上高は前年比12.0%増、客数も6.2%増と、業績は好調だ。ともすれば、今回の価格改定は、その好調ぶりにブレーキをかける決断と言ってもいい。

実は、ココイチだけに限らず、カレー業界全体が値上げを強行せざるを得ない「のっぴきならない理由」があった。

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