「英語を学ぶ必然性はほぼない」新時代の外国語教育とは? 英語が苦手な教師でもできる英語教育

「小学校英語教育のアウトサイダー」と呼ばれる小学校教師、成田潤也氏。「AI翻訳の正しい活用」により英語が苦手でも英語を教えられる、と主張されています。

著書『マンガでサポート! 他教科コラボのChaChat英語:英語が苦手!?な担任でも創れる小学校外国語活動』より、その理由を解説します。

第1回記事〈AI翻訳で瞬時に訳せる時代に、小学校で英語を学ぶ必要ってある!?「小学校英語教育のアウトサイダー」が語る外国語教育の意義〉より続く。

英語 小学校 教育

小学校外国語教育で目指すべきは、「英会話力」?

前編では、英語教育についての私の見解をご説明してきました。

AI翻訳を引き合いに、かなり辛辣な見解を述べていますが、誤解しないでください。

私は、小学生に英語を教えることに賛成の立場です。

ただし、それによって子どもたちに身につけさせたいものが、従来「英語力」や「英会話力」などの言葉で表現されてきたものとは少し違う、ということなのです。

さらに補足すると、「英語を学ぶことは、国際理解に資する」という主張とも少し立場が違います。というのも、もし国際理解が直接的な目的だというなら、むしろ日本語で指導した方がよほど効率が良いはずで、英語を教える理由にするのは無理があると思うのです。