「本革張り」のスキーリフトだけでなく...「世界中の金持ち」を虜にする、ニセコの「豪華すぎるスキー施設」の驚きの実態

今や世界中から富裕層がこぞって訪れる冬の高級リゾート地となった北海道ニセコ。どうやってニセコはインバウンドをものにしたのか。海外の富裕層を取り込む外国資本の戦略、日本の観光に足りていないものとは何なのか。ニセコの成功の背景を、リゾート地・富裕層ビジネス・不動産投資の知見をもつ筆者が、これらの謎をひも解く。

『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(高橋克英著)より抜粋してお届けする。

『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』連載第30回

『14億円を超える超高額物件も完売…日本の富裕層が「ニセコ」に投資する納得の理由』より続く

投資額は約30億円

香港の大手通信会社PCCWグループのPCPDの子会社となった日本ハーモニー・リゾートは、ニセコHANAZONOスキー場やパークハイアットニセコHANAZONOにHANAZONO GOLFなどを抱える「ニセコHANAZONOリゾート」を運営している。

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PCCWグループでは、今後、中国や東南アジアなどからスキー初心者の訪問が増えることを予想しており、10人乗りの大型ゴンドラを新設し、初心者用コースを整備する予定だ。また、老朽化した4人乗りリフトを取り壊し、Wi-Fi機能やシートヒーターが付いた本革張りのフード付き6人乗りの大型リフトを新設する工事と合わせ、投資額は約30億円を計画している。