どの会社にもいる「他人を見下し、自己保身に走る」職場を腐らせる人たちの正体

やっかいすぎる「かれらの頭の中」

根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか?

これまで7000人以上を診察してきた著者は、最も多い悩みは職場の人間関係に関するものだという。

理屈が通じない、自覚がない……やっかいすぎる「職場を腐らせる人たち」とはどんな人なのか? 注目の新刊『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。

どこにでもいる「職場を腐らせる人たち」

私は精神科医なので、自信をなくして不安になったり、イライラして眠れなくなったりした方を診察する機会が多い。その背後には、たいてい人間関係をめぐる悩みが潜んでいる。

これまで7000人以上を診察してきたが、最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみだ。

具体例を挙げると、根性論を持ち込んだり、過大なノルマを押しつけたりする上司、あるいは何にでもケチをつける人や他人のせいにする人、不和の種をまく人や陰で足を引っ張る人などである。

こういう人はどこにでもいる。そのせいで周囲に重苦しい雰囲気と沈滞ムードが漂い、不和やもめごとが絶えなくなる。結果的に、みな疲弊していき、心身に不調をきたす方も増える。

〔PHOTO〕iStock

なかには、仕事を続けることが困難になるほど深刻な状態に追い込まれる方もいて、まず内科や婦人科などの身体疾患を対象にしている診療科を受診する。ところが、検査の結果とくに異常が見つからない場合が多く、「ストレスではないか」と言われて、われわれ精神科医に紹介される。じっくり話を聞くと、職場を腐らせる人の言動に悩まされていることが少なくない。

  • 老化と寿命の謎/飯島裕一
  • モンゴル帝国 草原のダイナミズムと女たち/楊海英
  • 老化と寿命の謎/飯島裕一
  • モンゴル帝国 草原のダイナミズムと女たち/楊海英
  • 8月の発売予定
  • 現代新書100(ハンドレッド)創刊!
  • AIは短歌をどう詠むか/浦川
  • 意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く/渡辺正峰
  • AIは短歌をどう詠むか/浦川
  • 意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く/渡辺正峰
  • 8月の発売予定