知識とは次から次へとつながるもの。『齋藤孝の大人の教養図鑑』では、齋藤孝先生の連想によって、一つの知識から次の知識へと、どんどんつながっていきます。そのつながりには、オーソドックスなものもありますが、時にはとんでもないジャンプがあることもあります。
この記事では、そんな大ジャンプの一部をご紹介します。なんと、「南極の恐竜」→「エルヴィス・プレスリー」→「ナポレオン」とつながります!
南極にも恐竜がいた!?
現在でこそ極寒の世界が広がる南極大陸だが、昔からそうだったわけではない。南極大陸は元々ゴンドワナ大陸という超大陸の一部だったが、大陸からわかれていき、周囲を海に囲まれるようになると、約3000万年前には気候が寒冷化し、氷床に覆われるようになった。
南極の南極横断山脈。この山脈のやまから恐竜の化石が見つかった photo by gettyimages
しかし、恐竜が繁栄していたジュラ紀や白亜紀は、南極大陸はもっと緯度の低い北に位置し、温暖な恐竜の生息できる世界が広がっていた。
実際、エルヴィス・プレスリーの髪形のような頭のトサカが特徴で、“エルヴィスサウルス”のあだ名がついた肉食恐竜クリョロフォサウルス、原始的な植物食恐竜グラシャリサウルス、2本脚で歩く小型植物食恐竜トリニサウラ、鎧竜のアンタークトペルタなどの化石が発掘されている。
クリョロフォサウルス photo by Auckland War Memorial Museum Tamaki Paenga Hira
さて、一見、何の関係もない恐竜とエルヴィス・プレスリーが、そのトサカの形と髪形でつながりました。それでは、エルヴィス・プレスリーとはどんな人物だったのかおさらいしてみましょう。