2024.07.13

「子供の火葬が一番つらい…」火葬場職員が思わず涙した真夜中の衝撃体験

新型コロナウイルスの感染状況も落ち着き、日常を取り戻しつつある今夏の帰省シーズン。久しぶりに家族や親族とともにお盆を過ごすという方も多いのではないだろうか。

これまでに1万人のご遺体を見送った下駄華緒さんが火葬場職員時代の体験を明かすYouTubeチャンネル「火葬場奇談」が注目を集めている。その壮絶な体験は「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」(原案:下駄華緒/漫画:蓮古田二郎)として漫画化され、話題作となっている。

「火葬場職員は人生の締めくくりをしてあげられるすばらしい仕事」と熱い気持ちを抱き火葬場の門を叩いたという下駄華緒さん。しかし、彼を待ち受けていたのは、火葬場で日々起こる驚愕の出来事だった――。

寄せられた反響について下駄華緒さんはこう話す。

「感想もそうなのですが、思っていた以上に感謝の声が多くてびっくりしました。1番数が多く頂いたのは、本を読んでから自分の親族のお骨あげに行かれた方が、その時の記憶が鮮明に残り良かったというお声です。今まで何も知らずに行った時は、なかなか記憶に残らなかったそうですが、本で知識を得てから行かれたお骨あげは『記憶に残る』ということです」

『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 (2) 』(竹書房)

火葬の夜に起きた不思議体験

本記事では、下駄さんにとって忘れられない不思議なエピソードを取り上げる。

「人間は生まれたからには死んで行く。それが命のさだめです。受け入れるしか仕方ない。けれど子供は…子供の死だけは、それがその子のさだめとは僕には到底思えません」

そう下駄さんは述懐する。

その日、下駄さんの働く火葬場に運ばれてきたのは、大人の物の3分の1くらいしかない小さな棺だった。嘆く親族の姿を見て、下駄さんと先輩は「子供の火葬が1番つらいね」とうなだれる。

「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」より