些細な違いが大きな違いに...コカ・コーラ社で「思いもよらない成果」に繋がった「小さな」工夫

地方のFラン大学卒で0から営業を始めた著者は、いかにして「日本一の営業」へと大変貌を遂げたのか?「毎日が凄く辛い」「外回りをしている自分が情けない」...消極的に取り組み始めた営業の仕事が天職になるまでには、どんな心境の変化があったのか?

人と人との関わり合いである営業で得た「学び」には、どんなビジネスにも活かせるヒントが満載。仕事への向き合い方や他者の心の動かし方に迷うビジネスマン必読の話題作『コカ・コーラを日本一売った男の学びの営業日誌』(山岡彰彦著)から、内容を抜粋して紹介する。

『コカ・コーラを日本一売った男の学びの営業日誌』連載第20回

『「コカ・コーラを日本一売った男」が語る、全ての営業マンが知っておくべき「好条件」よりも大事なもの』より続く

商品をどう紹介するか

飲料業界では、毎週のように新商品が発売されています。しかし、導入に際しては先方でバイヤー一押し商品、採用して様子を見る商品、短期間の売り切り商品というように一定のランクが設けられます。そのため商談ではより良いランクで採用されるということが重要になります。そこでどうすればより効果的に商品をアピールできるのか、より有利な条件で採用してもらえるのかとあれこれと考えました。

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まず商品自体をどう紹介するのか。炭酸飲料や果汁飲料は当時から小型のクーラーボックスに入れて持参し、商談の場では店舗で販売されるのと同じ状態でバイヤーに紹介していたのですが、これまでの営業担当者は本来ならホットで販売する缶コーヒーでも試飲サンプルの缶は常温で持参していました。つまり売り場に並んでいる状態ではない商品ということです。