Stripe は Slack の自動化や Sales Elevate を活用して仕事をスピードアップ

「以前のような人的リソースが得られない今、Slack を使えば仕事を自動化できます」

StripeManager of Corporate Engineering Automations and IntegrationsJonathan Carter 氏

大手ブランドの商品やサービスをオンラインで購入する際に、Stripe を利用したことのある方もいるでしょう。世界的な大企業から野心的なスタートアップまで、120 を超える国や地域の数百万もの企業が、迅速かつ安全に決済できる Stripe のサービスを使って、支払いを受け取り、収益を上げて、新たなビジネスチャンスを広げています。

 
その Stripe は、インテリジェントプロダクティビティプラットフォームとして Slack を導入。日々の業務を合理化し、従業員やパートナーと有意義な関係を構築して、自動化と AI の活用で効率を高めています。

定型的なタスクを自動化して仕事をスピードアップ

平均的なデスクワーカーが仕事を完了させるために、いったいどれだけのツールを使っているかご存じでしょうか?報告によると、毎週最大で 52 種類のツールが使用されています。それぞれのツールに価値があるはずですが、それらをたびたび切り替えるのは、ストレスになり時間もかかります。Stripe で Manager of Corporate Engineering Automations and Integrations を務める Jonathan Carter 氏も、この課題を強く認識していました。

Carter 氏は、社内の技術スタックをつなげて効率化する時短ツールの導入を担当しています。そのため同氏のチームでは、柔軟な Slack のプラットフォームを利用して、従業員が社内データの管理に使っている MuleSoft などのアプリを連携させています(MuleSoft は Slack と同じく Salesforce が所有する会社です)。

2,600 以上のソフトウェアツールやカスタムアプリと連携できる Slack は、仕事を 1 か所で完結できる「プロダクティビティプラットフォーム」です。ツールを切り替えることなく、さまざまな情報をすばやく見つけて利用・共有できるため、チームメンバーは重要な仕事に集中できます。

Stripe の従業員は、Slack のワークフロービルダーを使って、標準化されたタスクを簡単に自動化できます。この直感的でコーディング不要のツールにより、他チームからのリクエストの収集、ユーザーからのフィードバックの収集といった定型的な作業を自動で行えます。また、絵文字だけで、その案件に対応する意思を伝えられる仕組みにすることで、メンバーの時間を節約できます。

ほかにも Stripe では Slack を使って、従業員の研修などの業務をスピードアップさせるカスタムアプリを構築しています。Stripe に入社した新規採用者は、自動的に Slack チャンネルに追加され、ほかのメンバーとつながることができます。研修に関わるコミュニケーションは 1 か所に集約され、リーダーが重要なメッセージをピン留めしたり、関連ページのリンクを追加したりすることで、メンバーは必要な情報を簡単に見つけられます。

また、同社では、Slack と Google Workspace を連携させて、時間の節約に役立つ Google カレンダーなどのツールにすべて 1 か所から簡単にアクセスできるようにしています。ミーティングの開始時間が近づくと、Google カレンダーから Slack に通知が届きます。ミーティングが始まると、参加者の Slack ステータスが自動的に更新され、ほかのメンバーにミーティング中であることを知らせます

こうした自動化により、Stripe のピープルオペレーションチームは手作業にかかっていた時間を毎月何千時間も節約できていると、Carter 氏は推定しています。

「以前のような人的リソースが得られない今、Slack を使えば仕事を自動化できます。私たちが自動化のフレームワークを構築すれば、ほかのチームもそれを再利用して時間を節約することができます」

StripeManager of Corporate Engineering Automations and IntegrationsJonathan Carter 氏

Slack Sales Elevate でさらなる顧客にリーチ

Stripe のアカウントエグゼクティブ、マネージャー、営業リーダーは、Slack と Salesforce Sales Cloud の力を組み合わせて、営業チームの影響力を高めています。

Stripe の営業担当者は、かつては顧客の情報を更新するのに週に何時間も費やしており、ユーザーへの対応に使うべき時間が圧迫されていました。それが今では、Slack Sales Elevate を活用して、Slack での仕事の流れのなかで、顧客レコード、アカウント、商談、主な指標といった Salesforce のデータにアクセスできるようになりました。Sales Elevate では、Slack から CRM のデータを直接更新することが可能。更新された情報は Sales Cloud に自動的に同期されます。これにより担当者の負担が軽くなり、常にわかりやすく正確なデータを維持できます。そして、商談サイクルのあらゆる段階で見える化が進み、アカウントの変更、成果、ターゲットなどに関する最新情報をチーム全員で把握できるようになります。

「Sales Elevate を使うことで、意思決定のスピードが上がります。案件の進捗や売上予測に関するインサイトが得られるため、機動力が高まり、必要に応じてすばやく方針を転換することもできます」

StripeChief Business OfficerJeanne DeWitt Grosser 氏

安全な AI を活用して生産性を向上

Stripe の各チームは、創造的な文章作成や共同執筆、質問への回答などをサポートする、Anthropic の Slack 用 Claude アプリを使って、生産性を向上させています。また、同社は Trailhead と Slack の連携から得られる有益な情報を要約するための、社内向けの AI ツールも構築しています。

Stripe は Slack AI の導入も決定。チームメンバーは、スレッドの要約、チャンネルの要約、AI を活用した検索などの機能により、大幅な時間の節約を実現できると期待を寄せています。これらの Slack ネイティブの新機能により、チームは情報のキャッチアップや検索にかかる時間を短縮して、より重要な仕事に注力できるようになり、さらなる成果が導かれていくことでしょう。

さらに、Slack と Salesforce Customer 360 を組み合わせて使用することで、営業からカスタマーサービスまで Stripe の各チームが効果的に連携し、CRM データを活用したワークフローを合理化して、より良いサポートをユーザーに提供できます。

Stripe の Chief Business Officer を務める Jeanne DeWitt Grosser 氏はこう語ります。「週次指標の確認からユーザーのビジネス拡大に伴うインテグレーション課題への対応まで、私たちは毎日 Slack を使っていますね」