月間ルーキー賞2018年11月期 受賞作発表 受賞作6本!過去最高クラスの賞金額!!!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥200,000-
月間ルーキー賞ランキング1位
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥200,000-
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
細かい描き込みで表現された、美容室の世界観がまず面白かったです。また、メンファのキャラクターと掛け合いも楽しく、重苦しい会話も読み進めやすかったです。髪を切ったシーンのカタルシスも素晴らしかったと思います。一方で、「去年大きな病気にかかって、結婚の話が台無し」という部分が、セリフだけで見せられているのは、やや勿体ないように感じました。ここがエピソードで描かれていれば、より視点であるお客に感情移入しやすく、見せ場もさらに良くなったように思います。どの情報を台詞で見せ、どの情報をエピソードで見せるべきか、取捨選択を意識してみてください。次回作を楽しみにしております。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
「人の心が読める」というベタな設定ながら、エグ目に人の「悪意」をしっかり掘り下げていて、面白く料理している作品でした。華のあるキャラ絵も、目を引きます。テンポの良いコマ運びや、セリフのセンスも光っています。連載の展開も、しっかりキャラの感情を揺さぶっていて、先が気になるように作っていて、漫画力の高さを感じました。ただ1話目での重要なキャラ設定を、サラッとセリフで処理しすぎているのが、少し勿体なかったです。面白くて売れる連載を目指して、総合力を引き上げて、新作を描いて欲しい作家です。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
悪魔と契約して生き返るという設定自体は、よくあるものに感じますが、薬の設定にオリジナリティーがありました。ミネアを思うマー坊の葛藤と決断がとても上手に描かれていたように思います。感情線が非常に丁寧で作られているので、読んでいてストレスがありませんでした。物語の面白さがある一方で、キャラクターはやや地味に感じたのが気になりました。次回作を楽しみにしています。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
シンプルなキャラデザながら、描線が綺麗で魅力的でした。読みやすい画面で、サクサク読める漫画でした。ネタはほのぼのしていて可愛らしいのですが、少しパンチが弱めでした。次回作では、読者に主人公を可愛いって思ってもらいたいのか、キャラの行動や感情を見て笑ってもらいたいのか、「読者に、どのように楽しんでもらいたいのか」を決めてネームを練り込んでみて下さい。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
メアリと絆が結ばれていく過程と、メアリの存在が明かされていく過程を、上手く同時並行で見せるという難しいことをストレスなく読ませていて、ネーム力の高さを感じました。また、ラストのオチもしびれました。ストーリーの巧さが目立つ一方でキャラクターは弱く感じたのは気になりました。連載まで考えると、何度でも読んでもらえる強いキャラクターが不可欠です。次回作ではキャラクターに重点を置いた作品を見てみたいと思いました。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
キャラクターたちが可愛くてとても楽しめました。短いページ数の中で見せたいテーマがはっきりとしていて、ネームの完成度も高かったです。エッセイ漫画ではリアリティや読者の共感が非常に重要です。その点で言うと、犬のキャラクター性にリアリティを感じづらかったです。次作は共感を求めやすい設定にするとより良くなると思います。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
「体を鍛えるのが好き」というわかりやすいキャラが最初に提示されているので、とても読みやすかったです。ただ、そのキャラ性が「好きな人に告白をする」という目標に対して、あまり活かされておらず、もったいない印象を受けました。また、主人公とヒロインが会話を通して関わる場面が少なかったのも残念でした。2人の関係性を読者にとって嬉しい方向へ導くためには、どのようにしたら良いかをもっと考えるようにしてみて下さい。本作の続き、次回作に期待しております。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
導入のワクワク感を、セリフとネームのテンポで作れているのは良かったです。物語の主題「犯人探し」の詳細ですが、セリフでの説明が分かりにくすぎて、どう先に読み進めていいのか少し混乱しました。また、作者が描き出したいであろうファンタジー世界を、表現する画力がまだ足りていないようです。キャラ絵も特徴はありますが、まだまだ磨きどころがいっぱいあると思います。今は愚直に、「画力の向上」を目指して、新作に挑んで下さい。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
絵も含め好感度の高い雰囲気が出ているのは良かったです。ただ、ストーリー漫画的ないし、コメディ漫画的な起承転結が乏しいので、なんとなくキャラが会話している漫画になってしまっていて残念。また逆に良い意味で雰囲気だけの漫画としては、もう少しこの漫画だけのオリジナリティあふれる絵柄・演出その他を求めてしまいます。
編集部からの総評
受賞作6本!過去最高クラスの賞金額!!! 今月は非常にレベルが高く、ブロンズルーキー賞が6作品!その中でも特に優秀だった2作品に関しては今後の期待も込めて編集部奨励賞との同時受賞とさせていただきました。今回特に審査の肝になったのは“絵”。同時受賞となった『トロルの息子』、『髪使いのメンファ』は自身の画風や画力を最大限発揮して、説得力のある世界観が構築出来ていました。画力が上がれば、描ける作品が増えるし、描きたい作品のクオリティも上がります。今後も画力の研鑽を続けて、さらなる作品を期待してます。
編集部コメント
渋い絵柄と、実直な演出で、キャラクターの感情を丁寧に描き出していて好感が持てる。特に、主人公ピーターの孤独、悲しみ、切なさが伝わってくる「表情力」が、魅力でした。コマ運びも丁寧で、読みやすかったです。思い描いた世界観自体を、より魅力的に描くためにも、背景や小物はもっとこだわって描いて欲しかったです。課題は「画力」です。次回作では、より高いレベルの作画に期待したいです。