「暮らしに盆栽を」という人たちが増加中!
大阪府の北部に位置する池田市は街道が交わる交通の要衝として栄えてきた歴史を持つ一方、豊かな自然にも恵まれたまち。住みやすさでも定評のある自治体だ。
その池田市は日本四大植木生産地のひとつでもあり、市内「細河地区」の植木は昔から庭園や盆栽の愛好者に広く親しまれてきた。その歴史はなんと室町時代にまでさかのぼることができるという。
池田の植木の特色は幅広い品種を取りそろえていること。苗木から庭園木に至るまで、あらゆるニーズに応えることができる上に、移植した後も枯れることが少ない。そのため、いまも人気の生産地であり続けている。特に近年は海外客の利用も多くなっているとのことだ。
市内には多くの園芸業者があるが、そのひとつが戦前からの歴史を持つ「養庄園」だ。盆栽をメインに扱う総合園芸店で、盆栽初心者から上級者まで広いニーズに応えてくれる。
「近年では暮らしの中に緑を取り入れたいという方が増えています。それも観葉植物ではなく盆栽にチャレンジしたいという方が多いですね」と語るのは社長の浦部 勝さん。植物がもたらす癒しの実用性に加え、盆栽は一種のアートである点も魅力といえるだろう。日々の暮らしが豊かになるとのことから興味を持つ人が増えているようだ。
浦部さんが「盆栽の入門編として最適ですよ」と用意してくれた返礼品が「五葉松盆栽」と「ミニ盆栽:桜盆栽」だ。
五葉松盆栽は手入れが難しくなく、初心者も安心して育てることができる。見た目も「盆栽の王道」といった安心感がある。一方、桜盆栽は花が咲いている時期、葉だけの時期、枝木だけの時期など季節によって変化が楽しめるのがポイント。
それぞれ手入れ方法を記した説明書も同封されるので初心者には安心だ。これを機に、奥深い盆栽の世界に一歩足を踏み入れてみてはいかがだろう。
育てる楽しみと収穫の喜び、栽培しやすいふたつの品種
続いて、同じ園芸関連の返礼品としてご紹介したいのが「岩崎正光園」が提供する「オリーブ苗」と「ブルーベリーポット苗」だ。
岩崎正光園は昭和初期創業の植木専門店。特に松の取り扱いを得意とし、玄人から好まれる出雲地方の松の栽培に力を入れている。
返礼品にはそうした松の鉢植えもあるが「もっと暮らしに身近なものを」ということで、今回はオリーブ苗とブルーベリーポット苗の2品を用意してくれた。
「オリーブ苗は〝レッチーノ〞〝チプレッシーノ〞〝ミッション〞の3種類の中からいずれかをお送りします。どの苗も珍しい品種なんですよ」と教えてくれたのは、岩崎正光園の岩㟢 隆さん。ブルーベリー苗については「〝デライト〞または〝ウッタード〞のどちらかをお送りします。育てやすいので新鮮な実を収穫していただけます」とのことだ。
返礼品はポットに入った状態で送られてくる。そのまま育ててもいいが、大きめの鉢やプランターに移しても大丈夫とのこと。この返礼品をきっかけに、育てる楽しみ、収穫する喜びを味わっていただきたい。
発明・発見の大切さを教えてくれるミュージアム
1958年、のちに日本人にとって食卓の定番のひとつとなる画期的な食品が池田市で誕生した。その食品とは「チキンラーメン」。誰もが一度は食べたことがあるはずのおなじみの一品。世界で初めてのインスタントラーメンである。
このチキンラーメンを発明したのは「日清食品」の創業者である安藤百福氏。池田市に住んでいた氏は、自宅の裏庭に小さな小屋を建て、そこで試行錯誤を重ね、画期的なインスタントラーメンの発明に成功したのだった。当時、48歳だった。
そして71年には、いまや世界中で親しまれている「カップヌードル」を生み出している。また、2005年には、宇宙食ラーメン「スペース・ラム」も発明した。
安藤氏は新しい食文化を創造したわけだが、その根底にある発明・発見の大切さを伝えるために作られた施設が「カップヌードルミュージアム大阪池田」だ。
館内には世界初のインスタントラーメンが発明された研究小屋が再現されているほか、カップヌードル誕生秘話をアニメで紹介するドラマシアターなど見どころ多彩。
さらにオリジナルのカップヌードルや小麦粉の状態からチキンラーメンが作れるファクトリーも用意されている。チキンラーメンやカップヌードルをはじめとする日清食品の製品が好きな人なら、一度は足を運びたい魅力的な施設だ。
さて、その日清食品では「インスタントラーメン発祥の地」にちなんだ返礼品を用意してくれた。その名もズバリ「インスタントラーメン発祥の地・大阪池田おなじみ定番セット」。チキンラーメンやカップヌードル、出前一丁、どん兵衛など、誰もが知っている定番商品を中心に20点程度が詰め合わせとなっている。
「いろんな味を楽しんでいただけるセットです。チキンラーメンのキャラクター、ひよこちゃんのぬいぐるみも入っていますよ」と笑顔で話してくれたのは、「日清食品ホールディングス」の川手淑栄さん。
中身がたっぷりと入っているので満足度も高い上に、気にはなっていたけれど、まだ食べたことがなかったという定番商品を味わうきっかけにもなる。返礼品が収められた箱もカラフルなイラストが描かれ、受け取ったときにはつい笑顔になってしまいそう。日本が世界に誇るインスタントラーメンの魅力を再発見していただきたい。
ギネスにも認定された!ご長寿ウォンバット
さて、最後にご紹介する返礼品は、60年以上の歴史を持つ「五月山動物園」から用意していただいた。
池田市はオーストラリアのタスマニア島にあるローンセストン市との姉妹都市であり、その関係から同園にはオーストラリアの動物が多い。
「特に人気の動物はウォンバットです。現在、日本には6頭のウォンバットがいるのですが、そのうち4頭が当園で暮らしています」と話すのは園長の瀬島幸三さん。ウォンバットとはカンガルーと同じ有袋類の動物。パッと見た印象はコアラに似ているが、木登りをしないことから「地上のコアラ」との呼び名もある。現在、オーストラリアでは保護動物に指定されている希少な存在だ。
日本ではかつて6つの動物園で飼育されていたが、現在はここ五月山動物園と長野県の茶臼山動物園のみ。なお、五月山動物園ではウォンバットの繁殖にも成功している。
同園に暮らす4頭のうち最も長寿なのがオスの「ワイン」で、現在34歳(1989年生まれ)。人間でいえば100歳超えというご長寿。ギネスにも認定されているほどだ。
返礼品のひとつ「ウォンバットグッズCセット」は、このワインにちなんだもの。ワインをデザインした缶バッジやハンドタオル、アクリルキーホルダーがセットになっている。ここでしか手に入らないレアなセットだ。
同園ではまた「親子でウォンバット飼育観察ツアー」という返礼品も用意。こちらはウォンバットの獣舎内の清掃やエサ作りなどをバックヤードで間近に見ることができるツアー。小学生の子どもと親子で参加できる人が対象だ。期間は10〜12月の土曜日で、午前11時〜正午、または午後2〜3時。各定員は3組までとなっている。
「普段見ることができない動物園の裏側をご覧いただけます。飼育員やウォンバットたちとのコミュニケーションを通して動物を大切にする気持ちを育んでほしいですね」
いずれの返礼品も寄付金はウォンバットが安心して暮らせる環境作りに使われる。ウォンバットたちを応援したいという方はぜひ検討していただきたい。