材料 杉(古材含む)
1665×665×720
ざっくりとした感じでというリクエストで制作したダイニングテーブル。
主な板は解体で出た杉板の再利用。どの部分に使用していたか不明だが、建物は新しいところで40年程前のもの。傷、凹み、変色がある年季のはいった板。他の材料もゴミ箱から救い上げた残材など。
天板は反りのない板を中心に接ぎ合わせたものの、反りは直らず。裏側に反り止め加工も考えたが、「ざっくり」ということで終了。
続いて脚の制作。
天板サイズおよそ1600×660、加えて重力に従う反り勝手。脚の材料は40ミリ角。強度を持たせてざっくり風に見せる構造は悩んだ末のもの。
仕上げの鉋もかけず、組上がったテーブルはキヌカという米ぬかからできた液体を刷り込んで私の手から離れる。
別々の場所で使われ、一度は役目を終えた材料も手を掛けることで再生できる。色がバラバラな天板も、このテーブルを囲む酒好きが酔って溢してやがて馴染んでいくだろう。