2024.08.04
# 不動産 # 節約

住宅ローン、急いで「繰り上げ返済」するのは得か?税金面から考えた「繰り上げ返済しないほうがいい人」の条件

住宅ローンを利用する人の中には、資金に余裕ができたら「繰り上げ返済」をして、借入金を少しでも減らしたいと考える人もいるだろう。しかし短期的な「損得」で「繰り上げ返済」を選ぶと、後々後悔する可能性もある。ファイナンシャルプランナーの磯山裕樹氏が事例を交えて解説する。

住宅ローン、急いで「繰り上げ返済」すべきかどうか

前編記事では「300万円の繰り上げ返済にあてられるお金があります。繰り上げ返済した方がよいでしょうか? 本やYouTubeを見ると繰り上げ返済してはダメとよくありますが、本当でしょうか?」とご相談に来られたAさんの事例を紹介しました。

Photo by iStock
 

Aさんは、現在35歳。借りている住宅ローンをおさらいしましょう。

・期間:30歳のときに35年のローンをくみ、現在35歳で残り30年
・金利:変動金利0.5%
・残高:3000万円
・返済方式:元利均等

「支払う利息が減るから」繰り下げ返済をしたいとうAさんに対し、その300万円を資産運用に当てることで、利回りによっては大きな利益をあげる可能性があることを前編記事で指摘しました。

ここからは、税金の面から見て「繰り上げ返済をすべきかどうか」を考えていきましょう。

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