2024.05.11

岸田首相vs木原誠二氏のバトルが過熱…「政権交代が起こってもおかしくない」その発言意図

自民党の「厳しい状況」

永田町ウォッチャーの間で、岸田文雄首相の最側近である木原誠二自民党幹事長代理の公然、非公然の言動が密かな話題となっている。

少々前の事だが、4月26日の朝日新聞(朝刊)は「政権交代起こってもおかしくない。首相最側近・木原氏が発言、広がる臆測」の見出しを掲げて、次のように報じた。
<財務官僚出身の木原氏は、日本の政府は官僚機構が中核を握り、政権交代でも政策は変わらないとの認識を述べたかったようだが、首相側近の発言だけに注目を集めている>。

photo by gettyimages

「仮にそういうこと(政権交代)があっても日本の政治は、霞が関がしっかりしている」の引用が木原氏自身の言葉であったとしても、それは何ら不思議なことではない。

それよりも何よりも、どのような脈絡から「政権交代起こってもおかしくない」という表現となったのかの検証である。それを以て木原氏の発言意図が見えて来るからだ。

そもそもの経緯から説明したい。同25日午前、東京・平河町のルポール麹町で自民党の猪口邦子参院議員(麻生派)の朝食勉強会が開かれた。そのゲストスピーカーが木原氏である。

 

猪口事務所スタッフから新聞記者が聴衆に紛れ込んでいると聞かされたこともあり、猪口氏が木原氏に質問する形式で進行された。その中で大統領選を控えた米国の分断について尋ねられた木原氏が、派閥の政治資金規正法違反事件を念頭に「今、自民党は非常に厳しい状況にあり、政権交代が起こってもおかしくないが‥‥…」と続けたのである。

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