仏教が日本に伝来して普及が進んだ奈良朝時代に、神信者である神楽人12人が大和を追われ日高見国へ逃れてきました。そのうちの一人、聖剛院茂右ェ門将が、現在の江刺家に落ち延び、山伏たちに教えたのが始まりといわれている神楽です。神社に奉納するときは権現舞だけを舞い、民家で舞うときは、役付舞の注連切舞や番が楽など7種の舞と、神舞としての山の神、信夫の太郎、三本つるぎなど21種類、そして人々を楽しませる狂言と、暮らしの中で舞う御墓獅子や花舞があります。