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野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)は20日夜(日本時間21日朝)、日本代表「侍ジャパン」が準決勝でメキシコ代表と対戦する。メキシコの主力選手はみな現役大リーガーだが、侍ジャパン先発の佐々木朗希(ロッテ)にとって、特に警戒すべきは、「メジャー20発トリオ」と元オリックス戦士だ。(デジタル編集部)
今大会、メキシコは打順1~5番を全5試合、固定して戦ってきた。本塁打は計5本だが、3番のメネセス(ナショナルズ)が2本、1番アロサレナ(レイズ)、4番テレス(ブルワーズ)、5番パレデス(レイズ)が1本ずつ放っている。上位打線がしっかりと結果を出しているようだ。
このうち、ここまで1本塁打のアロサレナ、テレス、パレデスの昨季メジャーでの本塁打数は、順に20、35、20。いずれもパンチ力がある打者が、本領を発揮している。侍投手陣も失投は禁物だ。
さらに、より勢いがあるのは、3番のメネセス。昨季初めてメジャーに昇格し、出場56試合のみながら本塁打13本を放ち、打率は3割2分4厘をマークした。今大会では、米国戦で2本塁打と爆発。大会通算では、打率3割9分1厘、6打点をマークしている。
この30歳の右打者は実は、2019年にオリックスに在籍したことがある。禁止薬物に陽性反応を示し、出場29試合で帰国したが、春先は大きな期待を寄せられていた。
この4人の本塁打を分析すると、打った球種はスライダー2本、カットボール1本、シンカー1本、直球1本と、変化球が多い。直球も球速は152キロ。佐々木は、チェコ戦で見せた最速164キロのストレートなど、最大の武器の剛速球でこれらの強打者をきりきり舞いさせることができるか――。