豪雨2年萩生川また打撃

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復旧工事中の町道が7月の大雨でえぐりとられ、埋められた導水管がむき出しになった(7月30日、飯豊町萩生で)=内田健司撮影
復旧工事中の町道が7月の大雨でえぐりとられ、埋められた導水管がむき出しになった(7月30日、飯豊町萩生で)=内田健司撮影

 2022年8月の豪雨で置賜地域に甚大な被害が発生してから3日で2年となる。復旧工事が進む飯豊町の二つの河川では、大巻橋が流失した小白川はおおむね順調な一方、住宅倒壊があった萩生川は、7月25日からの大雨で再び打撃を受けた。

 萩生川の現場では、工事中の護岸がえぐられ、上流から土砂が流れ込むなどした。昨年末までに導水管を埋設し、町道を整備していた区間で、再び護岸が流失。約800メートルの区間のうち約240メートルで管がむき出しになった。工事関係者は「完了間近だったところがやられた。何のために工事をしてきたのか」と肩を落とした。計画した今年度中の完工は難しくなった。

 また、川沿いで水田が今年再開した場所では、水田への導水路が流失した。被災家屋を解体し、近くに自宅を建設中の農業男性(68)は先月の大雨について「雨が長続きしなかったからよかったが、心配だった」と話す。稲は出穂期を迎えているため、町などは応急工事を急ぎ、3日から通水できる見通しだ。

 小白川の改良復旧事業について、報道関係者向けの説明会が2日、開かれた。大巻橋周辺では蛇行していた川の流れを直線にし、災害の発生を抑える計画で、川になるエリアにはすでに橋台が完成し、今後河床を掘削するという。新しい大巻橋は25年中の開通を目指すという。

 大巻橋より上流部側では、河川改良と道路整備を並行して進めており、25年の完了を目指している。

 県は、両河川の事業のドローン映像をユーチューブで公開している。

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