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ゴビ砂漠 岡山理大が化石発見
モンゴル・ゴビ砂漠西部の白亜紀末期(約7000万年前)の地層から、世界最大級の二足歩行恐竜の連続する13個の足跡(幅85センチ)の化石を発見したと、岡山理科大が発表した。植物食の鳥脚類サウロロフス(全長推定14メートル)のものとみられ、同大学は「これほどきれいに連なる大型恐竜の足跡化石は珍しく、貴重」としている。
同大学は2015年からゴビ砂漠で、モンゴル科学アカデミー古生物学研究所と共同調査を実施。今年6月の調査で見つけた13個の連なる足跡は、24メートルにわたって残っていた。足跡のくぼみに砂が入って固まった後、周囲を覆った粘土層が風化し、足跡が浮かび上がったという。
別のサウロロフス(全長推定15メートル)のものとみられる3個の足跡(幅92センチ)を含めて、今回、計6本の歩行跡を発見した。
18年にも一帯でサウロロフスの足跡(幅85~115センチ)を十数個見つけており、一連の調査で確認した歩行跡は計14本となった。いずれも同じ3キロ四方のエリア内にあり、同大学恐竜学博物館の石垣忍館長は「それぞれ足跡の大きさが違うため、集団生活の実態を解明する大きな手がかりになる」と語った。