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つくば市が10月の市長選・市議選で導入を計画している「オンデマンド型移動期日前投票所」の実証実験について、同市は12日、市内全域に広げ、8月6日~9日に実施すると発表した。市は1月に筑波山麓で初めて行ったが、市選挙管理委員会から「一部地区だけでの実施は公平性を欠く」との指摘が出ていた。
五十嵐立青市長はこの日の定例記者会見で、市選管からの指摘を踏まえながら「(実現の)プロセスを踏んでいる」と強調した。
この新たな取り組みは、リフト付きの福祉車両に投票箱を載せた「移動投票車」が、事前予約した人の自宅前を巡回。車いす利用者もそのまま車内に乗り込んで投票できるようにし、投票車のそばまで移動できる送迎車も運行する。
公職選挙法では投票所について、市町村の選挙管理委員会が告示すると定めており、移動投票所を導入するには選管の同意が必要となる。
つくば市と市選管は導入を巡って協議してきたが、市選管は市全域での実証実験が行われていないと指摘。今秋の市長選・市議選での導入は時期尚早としていた。
市科学技術戦略課によると、今回の実証実験の対象は要介護度3~5に認定されている人などが該当するという。