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夏休みの恒例イベント「ピカチュウ大量発生チュウ!」が6日、横浜市臨海部のみなとみらい21地区で始まりました。12日までの期間中、これまでで最多となるのべ2000匹以上のピカチュウが登場し、横浜の夏を盛り上げます。今年はこれまで好評だった夜のプログラムを充実させ、壁に映像を投影するプロジェクションマッピングなど、光を駆使したショーに力を入れています。ピカピカの夜をリポートしました。
光と水とピカチュウのショー
日中の猛暑がやわらいだ午後7時ごろ、横浜赤レンガ倉庫の特設ステージに「かわいい!」「ピカチュウだ!」といった歓声があがりました。1000人近い来場者の前に、レインコートを着た10匹のピカチュウが、短い前足を左右にふったり、くるくる回したりしています。音楽に合わせて、噴水は上空のドローンから発せられた赤や青の光に染められ、ピカチュウが身につける飾りもさまざまな色の輝きを放っていました。ベイブリッジを背景に繰り広げられる幻想的な光の共演に、来場者たちは見とれたり、夢中で写真を撮ったりしていました。
森で大量発生!美術館前ではプロジェクションマッピング
みなとみらいの緑地「臨港パーク」では、木陰から約50匹ものピカチュウが一斉に飛び出し、ラインダンスやジャンプなど、息の合ったパフォーマンスを見せました。大量のピカチュウたちが、白く照らし出された夜の芝生の上で踊る姿には、思わず頬がゆるんでしまいます。1匹ずつ、よく見ると身長や体形が違っていたり、しっぽの先端がハート形の「女の子」がいたり、ファンにはたまらない細かいこだわりも。パフォーマンスを終え、森の奥へと帰っていく姿を、観客は温かい拍手で見送っていました。
最大のみどころは、横浜美術館前のグランモール公園を会場にした、最新の技術をふんだんに盛り込んだステージです。横浜美術館の壁いっぱいに、近未来の街並みなどが映し出され、刻々と変化する電子音楽に合わせて、投影される色やデザインも変化していきます。その前で踊るピカチュウたちの衣装にほどこされたLED(発光ダイオード)も、プロジェクションマッピングと連動し、次々と色を変えていきます。中盤には、LEDを身に着けたダンサーたちも登場し、ブレイクダンスなどで会場を盛り上げていました。光と音とピカチュウがあふれるまぶしいステージに、会場の熱気は最高潮に達していました。
みなとみらいはポケモン祭り
3か所のステージのほか、みなとみらいの各所でイベントが行われています。その一つ、写真スポット「ポケジェニック」は、6か所にあります。人気ポケモン「リザードン」の翼を生やしたような写真が撮影できるスポットでは、50人近くの人が撮影の順番を待っていました。みなとみらい線のみなとみらい駅では、クイーンズスクエア方面の改札口にある、床にピカチュウの足跡がある自動改札機から出ると、ピカチュウの鳴き声が聞けます。期間中は、みなとみらい全域で巨大なピカチュウや垂れ幕なども楽しめます。
ステージは主に夜の時間帯に開かれますが、会場では何度も水分補給を促す放送がされていました。日中の「ポケモンGO」のイベントでは20分に1度の放送に加え、ゲーム画面に1時間に1度、水分補給や休憩を促す画面を表示していました。会場に行かれる方は、暑さや熱中症の対策もお忘れなく。
「ピカチュウ大量発生チュウ!」は12日まで。入場無料。詳細は公式ホームページまで。
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