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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(7/10 優駿スプリント)

大井 重賞

2024年07月09日レース予想

「実績断然ギガース」

 

 今年からひと開催後ろに移動。8月の北海道スプリントにつながる南関東の前哨戦として注目の一戦だ。
 通算【5-1-0-2】、重賞3勝。馬券圏外の2戦はいずれもダートグレード競走のギガースが、ここでは実績の違いをみせるだろう。前走の若潮スプリントは58キロを不安視されたが、スタート後いつもより後ろの位置どりから徐々に進出し、4コーナーでは先行勢を射程に入れるポジション。そこから上がり38秒1の末脚で、逃げ粘る2着オーソレリカをきっちり捕らえた。当然上がり3ハロンはメンバー中最速をマーク。さらに自在性を増していよいよ王者の風格も伴っていた。今回再び唯一の58キロを背負うが、前回経験の強みは大きい。唯一の不安は右回り。雲取賞で経験済だが、そこだけがカギ。

 

 トライアルを勝って臨むカヌレフレイバーはデビュー4戦4勝と底をみせていない。そのトライアルはスタート出遅れを盛り返して3コーナー手前では内へ進路をとり、直線手前で先行集団の直後につけると、抜け出し図った2着マッシャーブルムを並ぶ間もなく交わして1馬身半差の完勝。前々走の圧勝から本来は正攻法も可能な馬。相手強化だけに今回はスタートがカギになる。逆に五分のスタートを切れれば勝機も十分。

 

 スマイルナウの前走のタイムでは同日に行われた若潮スプリントで掲示板に届かないが、ここまで連対パーフェクトと底をみせておらず、新馬戦以降は着差も小さく相手なりに走るタイプか。新馬戦楽勝だった大井1200mで飛躍に期待。

 

 ザイデルバストは若潮スプリントで5馬身差の3着だが、じっくり構えて差し脚は見どころある。ホッカイドウ競馬デビューで右回りに不安はなく、もつれる展開になれば。ティントレットは羽田盃、東京ダービーと大敗も、強豪相手に正攻法で挑んで着順以上の評価。1200mは未知数で評価が難しいが、一変あっても不思議ではない。エドノフェニックスは4連勝で臨んだ若潮スプリントが着外とひと息。ただ、地元に戻って巻き返す余地はあり、見限るのは早計。オーソレリカは大外枠から先手を奪った若潮スプリントが0.1秒差2着の惜敗。自在型で流れ込みに注意。

 

◎ギガース
○カヌレフレイバー
▲スマイルナウ
△ザイデルバスト
△ティントレット
△エドノフェニックス
△オーソレリカ


(日刊競馬:小山内 完友)

 
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