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【開催見解】浦和競馬(2024/7/12~17)

浦和

2024年07月11日競馬情報

 令和6年度の第4回浦和競馬は7月12、15~17日の計4日間、はくぼ開催。今開催は重賞は組まれていないが、4日目に準重賞の「トワイライトカップ」が組まれている。また1日目は大井との2場開催(サマードリームリレー)で行われる。

 1日目のメインは「夏の宵特別」 B3二組  1400メートル

 ゼローソは3カ月ぶりの1浦和のC1戦を三~四角まくりぎみに動く強気の競馬で快勝、続くB3での2戦は5・3着だがいずれも勝ち馬からはコンマ差。特に前走の船橋戦は、その前の週の地元開催取りやめ後のローテ狂いがあっての初コースで価値は高い。手の合う森泰斗騎手が今回も手綱を取る点も大きい。
 ジェイケイファインは浦和転厩初戦2着。勝ち馬には6馬身突き放されたが、逆に3着馬には2馬身差と決定的な差。ここも再度上位争いは可能だろう。
 格付け初戦も浦和適性の高いクラジャンク。古馬のペースの対応できればチャンスは十分。同じく3歳・ゴールドソニックは前走B2下から条件緩和。侮れないところ。転入初戦キングダラスもJRA1勝の実力発揮なら争覇圏。

 2日目のメインは「海の日特別」  A2下  1500メートル

 ここは小久保厩舎の4歳勢が上位独占を狙う。グレートジャーニーは川崎・大井・浦和とコースを問わず前3戦でA2下を2・2・3着と好調モード。脚質的にも先行・差し自在のところがあるし、ここも緩急自在のさばきで上位争いは必至とみる。エアポートライナー・ジョーエスポワールも持ちタイムでみればこれと遜色のないスピード能力。加えてB1級だけに今回は斤量面の恩恵もある。当然勝ち負けが視野に入るところ。
 割って入ればこれも4歳の注目株・アウストロ。休み明け3戦1・2・2着、前々走A2下では強豪エンテレケイアとタイム差なしの走り。休み明けを叩いた変わり身があればモリデンアロー、ひと息後でも実力は十分ウインドフレイバーにも注意は払いたいところ。

 3日目のメインは「七夕月特別」 B2三組・B3一組  1500メートル

 カレンチャンキーに注目だ。転入初戦は12着と敗れたが距離800メートルでの始動を思えば叩き台と納得で、その後2戦は浦和C1の1500メートル→船橋B3の1600メートルを逃げて連勝、特に前走の勝ちっぷりは圧巻の一語。今回はB2混合戦とさらに相手強化といえど、自身JRA1勝ならクラス負けはしないところ。
 逆に前走B1下から今回は条件が緩和されるミエノハヤブサ。近走は2000メートル以上を照準にしてきたが、この浦和1500メートルにも2勝2着3回の適性があるところ。川崎遠征から中1週の疲れがなければ。
 モンバイトも前2戦2・2着で復調ムードは十分。前走がカレンチャンキーに突き放されたものだけに逆転まではどうかも、馬券圏争いには加わってきそうだ。登録が多く遠征組は出否が微妙なところもあるが、出走してくれば怖いのは浦和適性抜群のアルフィーノ、スピネーカーらの船橋勢。

 4日目のメインは準重賞「トワイライトカップ」 3歳以上オープン  1400メートル

 準重賞で少頭数の顔ぶれではあるが、重賞クラスのメンバーが集まった。それでもその先行力を生かして軸向きのイメージが浮かぶのはロードグラディオか。南関重賞出走歴こそないもののJRA時通算4勝、転入後は初戦8着を除けばすべて馬券に絡む安定感。今回の条件でも3走前にアマネラクーンのクビ差2着がある。地元開催パスで浦和照準も勝負駆けの気配がただよう。
 前走さきたま杯で5着入線と健闘したサヨノグローリーも当然勝ち負けの有力候補。脚質的にはペースが速くなったほうが…の印象もあり今回は少頭数がどうかだが、勝負どころでスムーズに動いていければ。さきたま杯でサヨノに続いたティーズダンクは走りをみる限り骨折による1年以上のブランクを使われつつ復調ムードは感じられる。全盛期はダートG級の力のあった馬で、相手緩和のここはさらに上位に食い込む可能性。
 ベストマッチョは11歳を迎えて今年は連対がないが、それでも2走前「プリムローズ賞」は勝ち馬から0秒4差。ここもまだ侮りは早計。距離短縮、一気の逃げでマテリアルガールの粘り込みも一考したい。

 【出走予定馬は7月10日現在】

(日刊競馬 鎌田智也)

 
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