山本 博子

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グループ内外の企業とのID
連携で、もっと便利で安全な
アカウント管理とデータ活用
を実現する。

グループ内外の企業とのID連携で、
もっと便利で安全なアカウント管理とデータ活用を実現する。

山本 博子(やまもと ひろこ)2013年入社
信販会社で審査フローのペーパーレス化案件等の業務に携わり、ヤフーの連結子会社の株式会社ネットラストを経て、2013年にヤフーに入社。企画職として、「Yahoo! JAPAN ID」を活用した外部サービスとの連携を構築するプロジェクトに複数参加。

※本記事は2023年7月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

自己紹介をお願いします。

2013年に入社した山本博子です。転職と転籍を経験していて、ヤフーは3社目になります。新卒ではクレジットカードの審査や発行を行う信販会社に入社し、与信審査などの業務に従事していました。また同時期には社会的にいろいろなものが“ペーパーレス”になっていく動きもあり、これまで紙ベースだったクレジットカードの申し込みや審査がデジタルに移行していく時期でした。当時はそういったシステム変更などのプロジェクトにも関わっていました。 

2社目となったのが、ヤフーの連結子会社でもある株式会社ネットラスト。Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」で使えるクレジットカード決済などのインフラを提供している企業で、クレジットカードのようないわゆる金融領域からの転職は大きな転機になったと思います。IT業界への転身はキャリアとしても大きい変化でしたが、決済手段のように生活に身近なところで新しい方法や価値観が生まれる、その一端を担えたらという思いでのチャレンジでした。 

それに続くターニングポイントが、現在のヤフーのID本部への転籍をともなう異動です。ネットラストで決済手段やインフラまわりに関わる企画業務を経験してきましたが、ID本部は金融からは離れるような印象で。実際に、これまでは自分たちが運営している一つの決済サービスについて突き詰めて、「この決済サービスと「ヤフオク!」をどう掛け合わせるか」のような視点でユーザーへの価値提供を検討してきていたのが、ID本部では一つの大きなプラットフォームである「Yahoo! JAPAN」としての振る舞いを問われるようなことが多く、自分のなかではいろいろと考えさせられる日々でした。「Yahoo! JAPAN ID」の1サービスではなく、ヤフーとしてどのようなユーザー体験を提供すべきかといった考え方の重要性を身につけたタイミングだったと思います。 

山本博子さんインタビューカット

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

ヤフーのユーザーが持っているIDの連携を担う部門に所属し、さまざまな外部・他社サービスとの連携を図る取り組みをしています。大きく分けると「PayPay」などの「グループ企業との連携」、ソフトバンクや「ワイモバイル」などとの「ソフトバンク系列との連携」、さらにグループ以外のさまざまな企業との連携を図る連携サービスの機能を担う「Yahoo! JAPAN ID」を使用してのソーシャルログインや、その連携先とのユーザー情報の共有など、IDを起点とした多彩な可能性を探りながら、連携を進めているところです。いずれも、ユーザーにとってはIDを連携することでログインにかかる手間を省いたり、アカウント管理をしやすくしたりといったメリットをつくるものです 

たとえば、「PayPay」とのID連携を行うことで、「Yahoo!ショッピング」で「PayPay」決済を利用できたり、ためたポイントを使えたりといったメリットが生まれます。連携によってポイントにボーナスがついたり、キャンペーンに参加できたりする特典も用意されていて、ユーザーにとってもよりお得な使い方ができる設計で提供されています。 

ソーシャルログインでは、グルメサイトやレストラン予約サイト、宅配サービスなどさまざまな外部サービスともID連携を進め、新たにアカウントを作成し、IDやパスワードを設定することなく「Yahoo! JAPAN ID」でログインができるようになっています。登録されている情報はユーザーの同意の元、サービスを提供している企業に連携されます。サービスを提供している企業にとって、顧客情報の取得はセキュリティの観点からユーザーの不安につながることもありますので、ヤフーが担うことで、安心感や信頼感を提供している側面もあります。 

私が日々関わっているのは、こうしたID連携でどういった機能を提供するべきかの方針検討や、期間ごとの進捗チェックなどです。実際にほかのサービスと「Yahoo! JAPAN ID」を連携するにあたり、どんなUIなら不安や負担にならないかといったユーザー体験の面や、法務などの関連部門と法的な面においても相談しながら、細かく詰めていっているところです。 

山本博子さんインタビューカット

対話する相手は部門や組織を横断し、さまざまな職種の方がいますが、今はエンジニアの方が多いですね。最近では韓国のエンジニアと会話する機会も増えているので、通訳を介しながらコミュニケーションをとっています。仕様を細かにチェックしてくれるエンジニアが多いですし、感じたことや改善点などをどんどん発信してきてくれるので、新たな観点の意見から気づきを得ることも多いです。 

現在のワークスタイルは基本的にリモートワークです。週に1~2回出社をしていますが、基本的にはリモートで、社内の会議や実際に連携を進めている外部の方との会議を行なっています。 

仕事を進めるうえで意識していることはなんですか。

基本的に大切に考えているのは「楽しく仕事をしたい」ということです。時間的にも体力的にもハードなシーンはもちろんゼロではありませんが、それもできれば楽しみながら仕事に取り組みたいなといつも思っています。 

それから、周りの人と一緒に進めていくことは特に重要です。企画職の私は、コードを書いたりデザインに起こしたり専門的なスキルは持ち合わせていないので、周囲の人にそういった専門性を発揮してもらいながら、一緒に目標に向かっていけるようにチームを動かしていくのが私の役割だと感じています。一人では能力にも想像力にも限界があります。だからこそいろいろな人と会話をして、その人たちの視点にふれながら自分の想像していた以上のものをつくり出すことが、私たちに求められていること。これは日々開発に関わるなかで実感しています。 

山本博子さんインタビューカット

入社してから印象に残っている仕事・プロジェクトを教えてください。

2018年に実施した、「PayPay」とのID連携プロジェクトでしょうか。ローンチまでの期間が短く、スピーディーな判断を迫られることの連続でした。一方で、「PayPay」は決済サービスですから絶対に不正などの被害があってはなりませんし、セキュリティの判断は丁寧に行う必要がありました。与えられた時間が短いなかで、どの機能を優先して提供するかの取捨選択の連続だったと思います。  

たとえばユーザーの目線で考えたときに、連携手続きをするのに必要なアクションは一つでも少ないほうが負担が少なく、使いやすいですよね。でも、決済サービスである「PayPay」はユーザーのアカウントを作成するために電話番号の登録を必須としています。それを「Yahoo! JAPAN ID」に登録されている電話番号を連携することで簡易にできないか、どのようにすればそれが可能か…など、ユーザーの利便性とセキュリティのバランスを考えながら詰めていきました。 

プロジェクトが動き出してからローンチまでは約3カ月。非常にタフな日々でしたが、その先にある「新しい価値や体験の提供」というゴールへ向かって走りきれたと思います。 

山本博子さんインタビューカット

これからのLINEヤフーに期待すること・楽しみなことはなんですか。

LINEとヤフーのID連携もスタート予定ですし、そうなるとこれまで別々だったサービスが合体してさらに強みを引き出し合えたり、お互いのサービス上でもう一方のサービスを使えるようになったり、ユーザーの利便性も飛躍的に向上するはずです。これからどんな風にユーザーに価値を提供していくのか、LINEヤフーとして新しく考えているところもあってワクワクしています。お互いに大きな会社ではありますが、それぞれがこれまでに大切に育んできた“ものづくり”に対する考え方やカルチャーが融和していくことで、また新たな価値提供ができたらと感じています。 

私個人としては、与信審査や決済インフラといった金融業界を経て、自分にとって新たなチャレンジとなったID連携の仕事にとてもやりがいを感じていますし、やりたいと感じた仕事をまっすぐにやらせてもらえているなと思っています。正直、どんどん出世や昇進をめざして…というタイプではないのですが、プラットフォーマーとして今の仕事の領域でじっくりと腰を据えて取り組んでいきたいですし、これからLINEヤフーとして動き始め、また成長していくこのタイミングで、世の中にどんどん変化を起こしたいし、その変化を内側から見てみたいです。 

最後にメッセージを。

LINEヤフーは提供しているサービスが非常に多岐にわたります。ですから、社内でもたくさんの経験が積めますし、やりたい!と感じる仕事やサービスに出会える可能性がとても高いと思うんです。もしもLINEヤフーでのチャレンジを考えている方がいるなら、そこは大きなメリット。ぜひトライしてみてほしいなと思います。 

山本博子さんインタビューカット

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