three.jsによるHTML5 3Dグラフィックス
新機能と応用
ブラウザで実現するOpenGL(WebGL)の世界
- 著者 遠藤 理平
- 判型 B5変型、288頁
- 本体価格 3,400円
- ダウンロードサービス:学習に使えるサンプルファイル
- ISBN 978-4-87783-400-5
2016年6月1日 初版第1刷発行
本書について
本書は『three.jsによるHTML5 3Dグラフィックス 上』、『three.jsによるHTML5 3Dグラフィックス 下』の続編として、three.jsをより深く理解して活用するための方法を豊富なサンプルを用いて実践的に学んでいくことを目的としています。
WebGLの登場から2016年の現在まで、これまで難点であったWebGLの実行環境も劇的に改善され、WebGLが標準で利用できるウェブブラウザシェアが支配的となってきています。また、HTML5の後継規格であるHTML5.1もW3C(World Wide Web Consortium)から2016年9月に勧告が予定されるなど、WebGLを含むウェブテクノロジーの機能強化はますます進んで行くと考えられます。本書を通して3次元グラフィックスや周辺技術について興味を持ってもらえれば幸いです。
目 次
- 第1章 バッファーオブジェクト
- 1.1 BufferGeometryクラス利用方法の変更点
- 1.2 BufferGeometryクラスの利用方法
- 1.3 インスタンシングの実装方法
- 1.4 バッファーオブジェクトを用いた様々なテクニック
- 第2章 シェーダー言語アルゴリズム
- 2.1 時間に依存した頂点データの操作
- 2.2 星の瞬きのようなビルボード
- 2.3 既存形状オブジェクトから生成する点と線
- 2.4 鳥のように飛び交う三角形オブジェクト
- 2.5 様々なアルゴリズムの紹介
- 第3章 ポストプロセッシング入門
- 3.1 ポストプロセッシングの基本
- 3.2 three.jsにおけるポストプロセッシングの実装方法
- 3.3 ポストプロセッシングの実行例
- 第4章 画像/動画生成と拡張現実の実現
- 4.1 3次元グラフィックスの画像データ生成
- 4.2 3次元グラフィックスの動画生成
- 4.3 カメラで撮影した映像データの加工
- 4.4 拡張現実(AR)の実現
- 第5章 3次元グラフ/2次元グラフを実現する自作クラスの実装
- 5.1 2次元カラーマップ描画用「Colormap2Dクラス」
- 5.2 3次元グラフ描画用「Graph3Dクラス」
- 5.3 3次元カラーマップ描画用「Colormap3Dクラス」
- 5.4 Colormap2Dクラスの拡張
- 5.5 2次元ベクトル場描画用「VectorField2Dクラス」
- 5.6 3次元グラフプロット用「Plot3Dクラス」
- 付録 リビジョン58から73への変更点
- A.1 positionプロパティなどへの直接代入不可
- A.2 マウスドラッグによる3次元オブジェクトの平行移動
- A.3 外部画像ファイルの読み込み
- A.4 モーフィングアニメーションの実装方法
- A.5 クラス名の変更