C/C++、Fortran プログラマーのための
インテル® Parallel Studio XE 2015 入門
Windows、Linux およびMac OS X 向けアプリケーション開発の統合開発スイート
- 著者 すがわら きよふみ
- 判型 B5変型判、392頁
- 本体価格 5,000円
- ISBN 978-4-87783-367-1
2015年4月10日初版第1刷発行
本書について
本書は、インテルParallel Studio XE 2015製品の使い方を集中して解説するために執筆しました。多くの章は前バージョンである、Parallel Studio XE 2013にも適用できます。
近年のプログラミング環境は複雑になり、単純にコンパイラーだけでプロジェクトが作成されることはほとんどありません。プロジェクトの設計、コーディング、ビルド、最適化、デバッグ、パッケージ化などの一連の手順が1つのIDEとして提供される傾向にあります。特に本書が対象とするWindowsおよびLinux上では、IDEは多くの開発者に利用されています。
インテルParallel Studio XE 2015は単独のIDEではなく、すでに開発者が利用しているVisual StudioやEclipse、Xcode環境へのプラグイン機能として、最新のプロセッサーやプラットフォームのパフォーマンスを最大限に活用できるよう設計されたコンパイラー、ライブラリー、最適化ツール、デバッグツール、設計支援ツールなどを提供します。
目 次
- 第1章 インテル・ソフトウェア開発製品とは
- 1.1 なぜインテル・ソフトウェア開発製品を利用するのか
- 1.2 コードを簡単に高速化:コンパイラーとライブラリー
- 1.3 パフォーマンスと電力の問題の特定
- 1.4 コードの信頼性の向上
- 1.5 ソフトウェア開発サイクルの簡略化と迅速化
- 1.6 最新のソフトウェア開発テクノロジーをいち早く導入
- 1.7 高い互換性
- 第2章 インテルParallel Studio XE 2015製品概要と入手方法
- 2.1 製品構成
- 2.2 評価版ライセンスの入手とダウンロード
- 2.3 評価版と製品版の違い
- 2.4 製品ライセンスと購入
- 2.6 ハードウェアおよびソフトウェア要件
- 2.7 サポート
- 2.8 製品購入後の流れ
- 2.9 関連モジュールの再配布について
- 第3章 インテルParallel Studio XEのインストールとアンインストール(Windows編)
- 3.1 Windows版パッケージのインストール
- 3.2 製品のアンインストールと再構成
- 3.3 インストールのトラブルシューティング
- 3.4 サイレント・インストール・モード
- 第4章 インテルParallel Studio XEのインストールとアンインストール(Linux編)
- 4.1 Linux版パッケージのインストール
- 4.2 インストール先のフォルダー構成
- 4.3 製品のアンインストール
- 4.4 Eclipse CDTへの統合
- 4.5 サイレント・モードでのインストール
- 4.6 インストール中のトラブルシューティング
- 第5章 インテルParallel Studio XEのインストール(OS X編)
- 5.1 OS X版パッケージのインストール
- 5.2 製品のアンインストール
- 5.3 インストールのトラブルシューティングとヒント
- 第6章 インテルParallel Studio XE 2015の使い方
- 6.1 環境変数
- 6.2 Windows環境で使用する
- 6.3 Linux環境で使用する
- 6.4 OS X環境で使用する
- 第7章 インテルParallel Studio XE 2015の各コンポーネントの詳細
- 7.1 インテル・コンパイラー
- 7.2 インテルVTune Amplifier XE
- 7.3 インテルInspector XE
- 7.4 Parallel Studio XE 2015に含まれるその他のツール
- 第8章 インテルParallel Studio XE 2015を使用したパフォーマンス・チューニング・サイクル
- 8.1 パフォーマンス・サイクルとは
- 8.2 パフォーマンス・データの収集
- 8.3 データの解析と問題の認識
- 8.4 問題の解決
- 8.5 拡張の実装
- 8.6 結果のテストと評価
- 第9章 パフォーマンス・チューニング・サイクル詳細(パフォーマンスの計測と最適化)
- 9.1 時間計測の方法
- 9.2 ツールを使用した計測の方法
- 9.3 ボトルネックを識別する
- 9.4 プロセッサー固有の問題
- 第10章 SIMD命令を使用してベクトル化を有効にするには
- 10.1 ループの独立性
- 10.2 ベクトル化を妨げる要因
- 10.3 ベクトル化を指示するプラグマ
- 10.4 ベクトル化を指示するコンパイラーオプション
- 10.5 ポインターの明確化
- 10.6 古いレポート機能とオプション
- 10.7 ガイド付きレポート機能とオプション
- 第11章 キャッシュを有効に利用するには
- 11.1 プロセッサーのキャッシュ管理
- 11.2 フロントサイド・バスとローカルバスのメモリー帯域
- 11.3 2nの法則
- 11.4 キャッシュミスとは
- 11.5 キャッシュ・アクセスミスを減らす最適化技術
- 11.6 キャッシュの整合(コヒーレンシー)と最適化