Robocodeで学ぶ
一歩先のJavaプログラミング
- 著者 平田 敦
- 判型 B5変型判、248頁
- 本体価格 2,800円
- ISBN 978-4-87783-355-8
2014年12月10日 初版第1刷発行
本書について
本書は楽しくプログラミングを学習することを目的とした書籍です。対象読者は、プログラミング言語の入門書程度はすでに読み終えたものの、次に何をしてよいのか分からないという人です。
プログラミング言語入門書の練習問題は、多くの場合は簡単な計算に始まって、キャラクタベースの棒グラフを出力したり、データをファイルに入出力するといったところまででしょう。作り上げたソフトウェアで「楽しむ」という経験は、ビギナーにとっては得難いものです。
Robocodeはパソコン上で行われるロボット同士の対戦ゲームです。といっても、ユーザーがゲームパッドを握ってロボットを操作するわけではありません。あらかじめ動作をプログラムしておいたロボットを競わせます。
ゲームシステムは非常にシンプルで、簡単なロボットならば5分もあれば作成できて、その場で対戦まで行うことができます。しかし、奥が深く、本当に強いロボットには大変なコードが組み込まれています。手軽なのに学習者の段階や到達度に従った深い楽しみ方までできるのです。
本書では、このRobocodeを使ってJavaプログラミングを学習します。あなたのプログラミングのスキルアップは即あなたのロボットの強弱となって分かります。楽しいですよ。
目 次
- 第1章 Robocodeとは
- 1.1 Robocodeの概要とインストール
- 1.3 ロボットの構成
- 1.2 ソースエディタの使い方とバトル
- 1.4 ロボットの動作
- 第2章 Robocode入門編
- 2.1 サンプルロボット「Fire」に学ぶ
- 2.2 サンプルロボット「Walls」に学ぶ
- 2.3 ロボットのパッケージング
- 2.4 より自由に動くAdvancedRobotクラス
- 2.5 AdvancedRobotをより俊敏にする
- 2.6 イベント処理とカスタムイベント処理
- 2.7 ファイル入出力
- 第3章 Robocode応用編
- 3.1 敵機の情報を取得し保持する
- 3.2 効率の良いレーダーの使い方
- 3.3 レーダーシステムを部品化する
- 3.4 敵機との間合いに応じた移動戦略
- 3.5 移動戦略の部品化
- 3.6 敵機移動先の予測
- 第4章 単位認定試験
- 4.1 語句
- 4.2 要素知識
- 4.3 プログラミングスキル(1)
- 4.4 プログラミングスキル(2)
- 4.5 プログラミングスキル(3)
- 付録