JavaFX GUIプログラミング
Vol. 1
- 著者 大村 忠史
- 判型 B5判, 368頁
- 本体価格 3,600円
- ISBN 978-4-87783-300-8
2012年10月10日 初版第1刷発行
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本書について
JavaFXは、Java SEの新しいGUIシステムです。もともとJavaFXスクリプトという別
の言語として開発されてきましたが、オラクル社によるサンマイクロシステムズ社の
買収後に方針が大きく変更され、JavaFXをサポートするライブラリがJavaのクラスと
して提供されることになりました。
JavaFX 2.2は、従来のAWT、Swing、Java2Dがカバーしていた領域の機能を提供して
います。また、WebKitのコードも取り込み、さらにアニメーションや各種グラフ表示
機能も持っています。
JavaFXは、最近性能向上が著しいスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器
のプラットフォームにも移植される予定です。2012年4月に開催された「JavaOne
Tokyo」では、iOS版のJavaFXのデモも行われました。
本書では、発展著しい新しいGUIシステムであり、将来に向かって機能強化やサ
ポートプラットフォームの拡大も見込めるJavaFXの基本的な部分を、JavaFX 2.2に基
づいて解説します。
目 次
- 第1章 ウィンドウ
- 1-1 最も簡単なJavaFXアプリケーション
- 1-2 JavaFXアプリケーションのライフサイクル
- 1-3 Stageクラスのプロパティ
- 1-4 シーン
- 1-5 Stageのサイズ指定
- 1-6 半透明ウィンドウと透明ウィンドウ
- 1-7 非矩形ウィンドウ
- 1-8 ウィンドウの親子関係とモーダルウィンドウ
- 1-9 メッセージボックス
- 第2章 レイアウト
- 2-1 JavaFXのレイアウト
- 2-2 レイアウトにGUI要素を追加する
- 2-3 レイアウトに関するサイズ指定
- 2-4 レイアウト内の位置合わせ指定(アライメント指定)
- 2-5 HBoxとVBox
- 2-6 BorderPane
- 2-7 GridPane
- 2-8 背景イメージの設定
- 2-9 背景色の設定
- 第3章 イメージ
- 3-1 ImageViewのコンストラクタでイメージファイルを指定する
- 3-2 ImageクラスとImageViewBuilder
- 3-3 JavaFX CSSによるイメージの指定
- 3-4 指定サイズにフィットさせる
- 3-5 イメージの拡大縮小
- 3-6 回転
- 3-7 透明度
- 3-8 ビューポート
- 第4章 ラベル
- 4-1 JavaFXのラベル
- 4-2 テキストラベル
- 4-3 イメージとテキスト
- 4-4 フォント
- 4-5 表示色
- 4-6 ツールチップ
- 4-7 ボーダー
- 4-8 図形ラベル
- 4-9 HTMLラベル
- 4-10 マウスカーソルの変更
- 第5章 プロパティ
- 5-1 プロパティ取得メソッド
- 5-2 ChangeListener
- 5-3 バインド
- 5-4 ImageViewとバインド
- 第6章 イベント
- 6-1 イベントハンドラ、イベント、イベントタイプ、イベントターゲット
- 6-2 ウィンドウイベント
- 6-3 マウスイベント
- 6-4 スクロールイベント
- 6-5 ドラッグ&ドロップ
- 第7章 ボタン、チェックボックス、ラジオボタン
- 7-1 ボタン
- 7-2 ボタンとアクションイベント
- 7-3 ボタンとニーモニック
- 7-4 チェックボックス
- 7-5 ラジオボタン
- 7-6 トグルボタン
- 7-7 ボタンの長押しチェック
- 第8章 メニュー、ポップアップメニュー、ツールバー
- 8-1 メニュー、メニューバー、メニュー項目
- 8-2 ニーモニック
- 8-3 アクセラレータ
- 8-4 チェックマークが付くメニュー項目
- 8-5 メニューボタン
- 8-6 ポップアップメニュー
- 8-7 ツールバー
- 第9章 コンボボックス
- 9-1 コンボボックス(ComboBox)
- 9-2 セレクションモデル(SelectionModel)
- 9-3 アクションイベントとvalueプロパティ
- 9-4 プログラム内部から項目を選択状態にする
- 9-5 文字列以外をコンボボックスの項目にする
- 9-6 セルファクトリ
- 9-7 チョイスボックス(ChoiceBox)
- 9-8 タイトルドペイン(TitledPane)
- 第10章 テキストフィールドとキーイベント
- 10-1 テキストフィールド(TextField)
- 10-2 キーイベント(KeyEvent)
- 10-3 IMEイベント(InputMethodEvent)
- 10-4 キーコンビネーションの入力を検出する
- 10-5 アクションイベント
- 10-6 テキストプロパティ(textProperty)
- 10-7 replaceText()、replaceSelection()のオーバーライド
- 10-8 入力文字制御