Pythonでかんたん
Androidプログラミング
- 著者 桑井 博之
- 判型 B5変型, 244頁
- 本体価格 2,400円
- ISBN 978-4-87783-291-9
2012年7月20日 初版第1刷発行
本書について
通常Androidアプリの開発はJavaを利用して行います。Javaは大変普及しているプログラミング言語であるため、Androidアプリの開発を思い立った際にわざわざPythonを使って開発を行いたいという方は決して多くはないでしょう。しかしながらPythonが教育用言語としても注視されていることから「Pythonは書けてもJavaは書けない」という方が今後は増えてくるかもしれませんし、そういった方がAndroidアプリ開発の足掛かりとして利用される機会があるかもしれません。またJavaでは実現が難しい処理であったり、ちょっとした処理を記述する場合はPythonを選択した方が有利に働くケースもあるでしょう。「Androidアプリ開発」という「目的」に対してそれを実現させるための「手段」を複数の選択肢から選ぶことができるというのは開発者にとって大変喜ばしいことだと思います。
本書はAndroidアプリの長所である高い汎用性と柔軟性を利用して、プログラミング言語Pythonを使用したAndroidアプリの作成を行います。Google社によって進められている発展途上のプロジェクトであるため機能や使い勝手はまだまだですが、段階的に向上しています。まずはAndroidアプリ開発とPythonの魅力を体験してみてください。
目 次
- 第1章 Androidアプリの基礎知識
- 1.1 Androidアプリとは
- 1.2 Scripting Layer for Android(SL4A)
- 第2章 開発環境の構築
- 2.1 必要なソフトウェア
- 2.2 JDKのセットアップ
- 2.3 Android SDKのセットアップ
- 2.4 仮想デバイス(エミュレーター)の設定
- 2.5 SL4Aのセットアップ
- 2.6 Python for Androidのセットアップ
- 第3章 基本的な使い方
- 3.1 SL4Aの基本操作
- 3.2 スクリプトの編集と実行
- 3.3 APIブラウザー
- 3.4 デバイスとPC間でのファイル転送
- 第4章 ダイアログとメニュー
- 4.1 ダイアログの種類
- 4.2 各ダイアログの使い方
- 4.3 メニューの種類
- 4.4 各メニューの使い方
- 第5章 スマートフォン機能の利用
- 5.1 準備と注意点
- 5.2 カメラ
- 5.3 バーコードスキャン
- 5.4 メディアレコーダー
- 5.5 メディアプレーヤー
- 5.6 音声認識と音声変換
- 5.7 電話および端末情報
- 5.8 バッテリー
- 5.9 Wifi
- 5.10 SMS
- 5.11 ロケーション
- 5.12 電源状態の操作
- 5.13 各種センサー 136
- 5.14 Bluetooth
- 5.15 アプリケーションの起動
- 5.16 その他の機能
- 第6章 WebViewによるGUIアプリケーション
- 6.1 HTMLの表示
- 6.2 イベント処理
- 6.3 JSONを利用したフォーム処理
- 第7章 アプリケーションの配布
- 7.1 Androidアプリの配布形式
- 7.2 QRコードで配布
- 7.3 APKファイルのパッケージング手順
- 7.4 Eclipseのセットアップ
- 7.5 Mercurialのインストール
- 7.6 テンプレートプロジェクトのインポート
- 7.7 APKファイルへエクスポート
- 第8章 外部ライブラリの活用
- 8.1 外部モジュールのインポート
- 8.2 他アプリケーションとの連携