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改訂版
やさしいEmacs-Lisp講座

本書について

 本書は、1999年に刊行された『やさしいEmacs-Lisp講座』の改訂版です。最新版のEmacs 23(2011年6月現在)にも対応するよう記述を修正し、初版では取り上げなかったテキストプロパティや画像の扱いに関する新章を追加しました。

 「単なるエディタの枠を超えた1つの環境」とも言われ、登場以来数多くのユーザーの強い支持を得ているEmacsは、現在も世界中の開発者によって機能強化が進められています。Emacsが支持を集める大きな理由として、その豊富な機能とともにカスタマイズの自由度の高さが挙げられますが、その基盤となるのがEmacsに組み込まれている強力な言語「Emacs-Lisp」です。
 Emacsでは、カーソル位置に文字を挿入するという単純な動作から独自の利用環境を作成するような高度なカスタマイズまで、あらゆる制御をEmacs-Lispで行えるようになっています。しかし、Emacs-Lispは言語としてはやや特殊な部類に入るため、とっつきにくいと感じてなかなか馴染めず、出来合いのEmacs-Lispコードをコピーして使っているだけのユーザーも少なくありません。
 本書では、EmacsのLaTeX利用モードの定番である「YaTeX(野鳥)」の作者が、「いかにしてEmacs-Lispを実用的に使いこなしていくか」について自身の経験を踏まえながら解説します。書名にあるように、“講座”風の読みやすい筆致により、読者は混乱なく自然にEmacs-Lispの使い方を身につけることができます。 また、多くの例題は、そのまま実用目的で使うことも可能です。

 .emacsを自由にカスタマイズしたい、自分専用のメジャーモードを作りたい、便利なEmacs-Lispパッケージを作って世界進出をしたい、すべてのEmacsユーザーが読者対象です

目 次

追加情報

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「改訂版やさしいEmacs-Lisp講座」正誤表