組込みシステムって何だ?
開発の現場から見る現状と未来
- 監修 高石秀一
- 編集 荒川弘煕
- 著者 ニューソン株式会社 エンベデッドシステム研究会
- 判型 A5判、152頁
- 本体価格 1,400円
- ISBN 978-4-87783-194-3
本書について
これからの情報システムは、膨大な情報の中から必要な情報だけを自立的に抽出し、これまで以上に高度化する利用者の要求を満たす必要がある。これらの要求を満たすために、今後の組込みシステムはネットワーク化に完全対応するための3つの変化を迫られると思われる。
(1)知性がある
情報システムに不慣れな利用者であっても、自身の意図や要求を伝えることでシステム全体を理解し、利用者が満足できるサービスを提供する。
(2)成長する
利用者の行動や取り巻く状況の変化を監視し、新たなサービスやシステムの更新、変更を利用者の負担なく行う。
(3)安心できる
災害や障害が発生しても、利用者の要求に対してサービスを継続提供する。
これらの変化にともない、今後の社会はますますシステムに依存するようになる。複雑な操作やストレスを感じることなく、誰もが安心・安全に情報システムを利用できる環境を実現するには、言語や文化、身体能力などのコミュニケーションの壁を打破する技術の確立が不可欠である。
これらのシステムや技術を支えるのは組込みシステムであり、我々が培ってきた品質である。
—本文より抜粋
目 次
- 第1章 組込みシステムとは
- 1.1 組込みシステムの定義
- 1.2 組込みシステムの実例と分類
- 1.3 組込みシステムの歴史
- 1.4 組込みシステムの特徴
- 第2章 組込みシステムの仕組み
- 2.1 組込みシステムのハードウェア
- 2.2 組込みシステムのソフトウェア
- 第3章 組込みシステム機器の紹介
- 3.1 携帯電話/PHS
- 3.2 自動車
- 3.3 その他
- 第4章 組込みソフトウェア開発の流れ
- 4.1 ソフトウェア要求定義
- 4.2 ソフトウェア・アーキテクチャ設計
- 4.3 ソフトウェア詳細設計
- 4.4 ソフトウェアの実装(コーディング)
- 4.5 ソフトウェア単体試験
- 4.6 ソフトウェア結合試験
- 4.7 ソフトウェア総合試験
- 第5章 組込みシステムの課題
- 5.1 組込みシステム開発の現状と課題
- 5.2 再利用化による生産性と品質の改善
- 5.3 再利用化の実際
- 5.4 再利用化の落とし穴
- 5.5 人材育成の必要性
- 第6章 組込みシステムのこれから
- 6.1 現代の情報システム
- 6.2 我が国における国際競争力の現状
- 6.3 組込みシステムが実現する未来
- 6.4 活躍が期待される研究開発
- 6.5 まとめ