スタイルでキメる!英語で書く論文・レポート |
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Wordを利用したレイアウト・スタイル設定法 |
著者 | 豊沢 聡(とよさわ さとし) |
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英文校正 | 奥村 秀樹(おくむら ひでき) |
判型 | B5変型,164頁 |
本体価格 2,500円 | |
ISBN | 978-4-87783-128-8 C3004 |
本書は、英語で書く論文やレポートの「スタイル(style)」に関するものです。
ここで「スタイル」とは、論文の「格好」や「見栄え」を指します。例えば、字下げはいつ行なうか、図表やキャプションをどこに位置させるか、参考文献はどのような順で並べるかといった、論文のレイアウトに関わる事柄がこれに含まれます。また、句読点はどこに打つべきか、ハイフンはどのように使うかといった、文法上の見栄えも含まれます。
中身さえしっかりしていればスタイルなどどうでもいいじゃないか、と思われるかもしれません。そうした考えにも一理あります。論文で最も大切なのは、論理的で説得力のある記述です。理路が通っていれば、表の体裁が悪かろうと、コロンの打ち方が頓狂であろうと、読み手は論文のエッセンスを読み取ってくれます。
しかし、読み手の目に慣れたスタイルで書かれていたほうが、よりスムーズに読めることも確かです。一般的ではないスタイルの論文では、読み手はそのつどひっかかり、読むリズムを乱されてしまいます。そうなると、いかに素晴らしい内容であっても、評価は低くなります。当然わきまえていなければならない「流儀」にのっとっていなければ、「何も知らない素人のたわごと」と退けられることもあるでしょう。論文の査読者は、「わけのわからない」論文だとして採択しないかもしれません。レポートの読み手は、怒って突っ返してくるかもしれません。文章や中身と同じくらい、スタイルは自分のやってきた研究を読み手に確実に伝えるための重要な要素なのです。
スタイルに専念していくので、論文・レポートの「中身」、つまり論文らしい文章の書き方、簡潔にして明瞭な文章の構成方法、説得力のある論旨の展開の仕方、または実験が含まれているならば実験データの処理手順、等々の話題は取り上げていません。こうしたテクニックは、英語でも日本語でも変わりはありません。日本語で妥当な論文が書ける人ならば、縦のものを横にしつつ、自分の身に着けた論法で書き進めていけばよいのです。
また、本書は日本語で書かれた論文をどのように英訳するかを指南するものでもありません。最後の第9章で注意点を若干示してはいますが、参考程度です。
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はじめに |
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第1章
|
論文の構成と文章の基本要素 |
1.1
|
用紙サイズ |
1.2
|
段 組 |
1.3
|
文と段落 |
1.4
|
フォントの選択と強調 |
1.5
|
頭字語の扱い |
第2章
|
タイトルページ |
2.1
|
表 題 |
2.2
|
著者名 |
2.3
|
著者の所属および連絡先 |
2.4
|
著者紹介 |
2.5
|
著作権表示等 |
2.6
|
概 要 |
2.7
|
キーワード |
第3章
|
本 文 |
3.1
|
節と小節の番号 |
3.2
|
見出し |
3.3
|
段落字下げ |
3.4
|
引 用 |
3.5
|
脚 注 |
3.6
|
謝辞と献辞 |
第4章
|
図表と数式 |
4.1
|
図表番号 |
4.2
|
キャプション |
4.3
|
図表の配置 |
4.4
|
図表の配色 |
4.5
|
表 |
4.6
|
表の脚注 |
4.7
|
グラフ |
4.8
|
数 式 |
第5章
|
箇条書き |
5.1
|
順番なしと順番あり |
5.2
|
導入文 |
5.3
|
項目先頭の記号と数字/アルファベット |
5.4
|
項目文 |
5.5
|
箇条書きのフォーマット |
5.6
|
文埋め込みスタイルの箇条書き |
5.7
|
定義型の箇条書き |
5.8
|
スタイルは統一する |
第6章
|
参考文献 |
6.1
|
参考文献リスト |
6.2
|
文献番号 |
6.3
|
参考文献に必要な要素 |
6.4
|
著者名 |
6.5
|
書 籍 |
6.6
|
雑誌記事 |
6.7
|
会議録 |
6.8
|
新 聞 |
6.9
|
URL |
6.10
|
英語以外の文献 |
第7章
|
句読点 |
7.1
|
. |
7.2
|
, |
7.3
|
; |
7.4
|
: |
7.5
|
' |
7.6
|
() |
7.7
|
その他の括弧ー[]、{}、<> |
7.8
|
ーと-と- |
7.9
|
引用符 |
7.10
|
!と? |
7.11
|
... |
第8章
|
数字と単位 |
8.1
|
数字の位取り |
8.2
|
単 位 |
8.3
|
数字の接頭辞 |
8.4
|
通貨単位 |
8.5
|
日 付 |
第9章
|
英語論文を書く |
9.1
|
日本語で先に書く |
9.2
|
辞書を使わずに、訳しやすいように変更する |
9.3
|
和文を変更しながら訳す |
9.4
|
日本人の好きな英語 |
9.5
|
辞書をひく |
9.6
|
綴りに気をつける |
9.7
|
図や表を用いる |
9.8
|
チェックしてもらおう |
9.9
|
よい論文とは |
付録A
|
原稿のファイルフォーマット |
A.1
|
Word |
A.2
|
|
A.3
|
PSとEPS |
A.4
|
TeX |
A.5
|
画像フォーマット |
付録B
|
論文の種類 |
B.1
|
学術論文の種類 |
B.2
|
各学会のスタイルに注意する |
付録C
|
著名なスタイル |
C.1
|
APA |
C.2
|
MLA |
C.3
|
CMS |
C.4
|
Oxford |
付録D
|
インターネット上のリソース |
索 引
|
採用実績 愛知大学豊橋、岩手大学