ISBN: 978-4-87783-021-2 C3004
著者 北山 洋幸
判型 B5変型判,340頁,CD-ROM添付
本体価格 3,400円
WindowsでVisual C++というと、最初から最後までMFCの解説にとどまる書籍が少なくありません。確かに、MFCを理解すればプログラミングは楽になります。しかし、MFCの解説書を読んでも、コンピュータやWindows自体の動作を理解することはできません。
本書では、コンピュータがどのように動くのか、メッセージはどのように配達されるのか、あるいはスレッドはどう動くのかというような、コンピュータの基本と応用を解説します。
ただし、本書はMFCを否定するものではありません。本書の主旨は、システムプログラミングやパフォーマンスプログラミングを、MFCの理解を前提とせずに、本来のシステムプログラミングに焦点を当てて解説することです。
- Windowsプログラミングを一通りマスターし、次のステップであるシステムプログラミングを修得したいプログラマ。
- スレッドやプロセスなどを効率的に組み合わせ、パフォーマンスプログラムに挑戦したいプログラマ。
第1章 DLL 1- 1 単純なDLLの開発 1- 2 エクスポート名にこだわらないDLL 1- 3 .DEFファイルを使ったエクスポート 1- 4 _cdeclでも呼べる 1- 5 共有ヘッダー(.h)の作成 1- 6 変数のエクスポート 1- 7 ダイナミックロード 1- 8 DllMainについて 1- 9 DLLでメモリを共有1 1-10 DLLでメモリを共有2 第2章 スレッド 2- 1 簡単なスレッドプログラム 2- 2 たくさんのスレッド 2- 3 スレッドの実用例 2- 4 スレッドの中断と再開 2- 5 ランタイムライブラリでスレッド 2- 6 スレッドの強制終了 2- 7 スレッド間でメッセージ通信 第3章 同期 3- 1 クリティカルセクションで同期1 3- 2 クリティカルセクションで同期2 3- 3 ミューテックスで同期 3- 4 インターロックAPIで同期 3- 5 セマフォで同期 3- 6 イベントで同期 第4章 プロセス 4- 1 プロセスの起動 4- 2 ミューテックスを使ってインスタンスを制御 4- 3 セクションを使ったインスタンス間通信 4- 4 DLLを使ったプロセス間通信 4- 5 メールスロット 4- 6 名前付きパイプ 第5章 メモリマップドファイル 5- 1 ファイルの文字数をカウント 5- 2 ポインタを利用して内容を変更 5- 3 プロセス間でメモリを共有 5- 4 メモリマップドファイルを使ったプロセス間通信 第6章 Tips(応用編) 6- 1 Windowsのプラットフォーム取得 6- 2 Windowsのメッセージループ 6- 3 メッセージクラッカー 6- 4 Visual Basicとの連携 6- 5 ftpクライアントプログラム 6- 6 WindowsのI/O制御 6- 7 スクリーンセーバー