高校受験を控えた子どもの成績アップのために、通塾を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、塾にかかる費用。中学生の塾は、集団授業・個別指導・オンライン(映像授業)などの授業形態があり、それぞれ費用が異なります。
そのため、家計への負担を考慮しながら子どもにあう塾を検討する必要があります。
そこで、この記事では高校受験向けの中学生の塾にかかる塾代について、塾の形態ごとに解説します。
塾代をなるべく安く抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 高校受験でかかる塾代を公立・私立中学校で比較
- 高校受験でかかる塾代はいくら?大手進学塾の費用相場を紹介
- 集団授業塾の費用
- 個別指導塾の費用
- オンライン塾の費用
- 高校受験のための塾代は学年によっても費用が異なる
- 高校受験でかかる塾代の内訳は?授業料以外の費用を紹介
- 入会金
- 授業料
- 教材費
- 模試・テスト代
- 高校受験に備えた春期・夏期・冬期の講習費
- 諸経費・設備費
- 高校受験のための塾代を安く抑える方法とは
- 必要なカリキュラムを選別する
- 教材費や入会金がかからない塾を選ぶ
- 地方自治体の塾代貸付事業や奨学金制度などを利用する
- オンライン授業をおこなう塾を選ぶ
- 高校受験のための塾選びは「Ameba塾探し」がおすすめ!
- 高校受験でかかる塾代は授業形態によって異なる!複数の塾を比較検討しよう
高校受験でかかる塾代を公立・私立中学校で比較
まずは、中学生のいる家庭が塾に払う年間費用の平均を、公立中学校・私立中学校に分けて見ていきましょう。
文部科学省が令和3年に発表した調査によると、結果は以下の表のとおりです。
学年 | 公立中学校 | 私立中学校 |
---|---|---|
全学年 | 250,196円 | 175,435円 |
第1学年 | 156,032円 | 126,795円 |
第2学年 | 203,859円 | 181,436円 |
第3学年 | 389,861円 | 219,276円
|
※()内は月額に換算した金額。以降※印の箇所は同様の換算金額
表を見ると、全学年において、私立中学校より公立中学校に通う家庭のほうが塾費用が高いことがわかります。
私立中学校の場合、学校でのサポートの手厚さや、中高一貫校であるため受験の必要がないことなども関係しています。
また学年別に見ると、公立中学校・私立中学校ともに、学年が上がるにつれて費用も高くなっています。
高校受験でかかる塾代はいくら?大手進学塾の費用相場を紹介
中学生の塾にかかる費用は、塾のタイプや受講するコース、カリキュラムなどによっても異なります。
また中学生の塾には、集団授業、個別指導、オンライン塾(映像授業)などの種類があるため、それぞれの特徴を知ったうえで子どもにあった塾を選ぶ必要があります。
各形態の大まかな月謝の相場は以下の通りです。
集団授業 | 個別指導 | オンライン(映像授業) | |
---|---|---|---|
中学生 | 14,000~25,000円 | 20,000~40,000円 | 2,000~10,000円 |
以下の項目では、それぞれの授業形態の塾でかかる費用について、実際の塾を例に挙げて詳しく解説します。
集団授業塾の費用
集団授業塾とは、大勢の生徒に1人の講師が指導する学校に近いイメージの塾のこと。
生徒のレベルの幅が広く、自分の学力を客観的に見ることができます。また、規模によっては学力別のクラス編成になっている塾もあります。
月謝の目安は、14,000~25,000円ほどです。
2つの塾を例に、集団塾の特徴と月謝例を見てみましょう。
【栄光ゼミナール】の場合:数千~3万円/月
栄光ゼミナールは、高校受験対策に力を入れている塾です。1クラスあたり10人程度の少人数で構成されているため、講師が子どもの理解度を把握しながら授業をおこなう点が魅力です。
中学1年生を対象にした「高校入試準備コース」や、中学2年、3年生を対象にした「高校入試対策コース」、「難関高校入試対策コース」を用意しています。
自分の学力や志望校にあわせてコースを選べるので、無理なく勉強を進めることができます。
【臨海セミナー 小中学部】の場合:1万~3万円/月
臨海セミナー 小中学部は、高校入試対策と基礎学力向上の両面をサポートする塾です。内申点を伸ばすために、学校の定期テスト対策もしている点が特徴です。
また、部活動や習い事で遅刻した場合も、授業後や別日に補講を受けられる制度もあり、部活も勉強も頑張りたい子どもも安心して通うことができます。
テキスト代が別途発生するため、詳細は最寄りの教室に問い合わせましょう。
個別指導塾の費用
個別指導の塾とは、マンツーマン、または生徒1人~2人に対して講師1人が指導する塾のこと。
わからない問題をその場で質問して解決できるため、自分のペースで着実に学習を進めることができます。集団授業では萎縮してしまう子どもにおすすめの形態です。
月謝の目安は、20,000~40,000円ほどです。一般的に集団授業型の塾よりも費用は割高な傾向がありますが、個別指導を受けられるメリットを考慮すると納得できるのではないでしょうか。
3つの塾を例に、個別指導の塾の特徴と月謝例を見てみましょう。
【個別指導の明光義塾】の場合:1万~3万円/月
個別指導において教室数・生徒数No.1を誇る個別指導の明光義塾は、受験にもテストにも強いことが特徴です。
生徒自らが考えることを重視し、受験やテスト本番で発揮できる力を養うことに力を入れている塾です。
また、オーダーメイドの学習プランで、苦手を克服し得意をさらに伸ばす、効率的な成績アップを目指します。
個別指導型の塾でありながら、料金設定がリーズナブルな価格であることも魅力で、無料の体験授業もおこなっています。厳選した1科目からでも受講、費用がかさむ心配のある方におすすめです。
ただし、授業料には教材費などは含まれていないので、詳しくは無料資料請求をおこない確認が必要です。
【ナビ個別指導学院】の場合:1万~9万円/月
褒める指導を徹底し、まずは子どものやる気を引きだすことを指導方針としている塾です。予習型授業では学校の内容を先取りし、テスト対策プランでは一人ひとりにあわせた対策プランを策定します。
また安心の成績保証制度があり、頑張っても成績が上がらず目標を達成しなければ、翌学期3か月分の授業料を免除し無料で指導をしてくれます。
さらに、塾が本当に子どもにあっているか不安な人のために、授業を4回無料でお試しすることができます。
成績保証制度の対象や詳しい保証内容について知りたい場合や、無料体験に参加してみたい場合は、無料の資料請求からはじめてみるのがおすすめです。
【個別教室のトライ】高校受験対策コース:1万~9万円/月
志望校の入試傾向に完全対応し、個人にあわせたカリキュラムを設定してくれるのが特徴です。また個別教師のトライでは、ほかの進学塾との併用プランも用意されていて、現在通っている塾にあわせたカリキュラムにも対応しています。
入会金は11,000円。8日以内のキャンセルは無料です。入会後は授業料の振替、プランの変更、自習スペースの利用や質問対応、講師の交代や追加など、安心のサポートが充実しています。
教材は手持ちのものか新規購入かを選べるので、費用を安く抑えることができます。
なお、一人ひとりカリキュラムが作成されるため、授業料は個人によって異なります。無料で資料請求や相談もできるので、まずはお試ししてみるのがおすすめです。
オンライン塾の費用
オンラインの塾は、録画した授業を配信するタイプと、リアルタイムで授業を配信するタイプがあります。
どこにいても授業が受けられ、送迎や通塾の手間と時間、交通費が省けることが魅力です。
また、施設利用費がかからないこともあり、集団授業の塾や個別指導の塾と比較して月謝の相場は数千円~1万円程度と安い傾向にあります。
受講するにあたり、パソコンや通信回線、カメラ、ヘッドセットなど設備を整える必要があるため、通信環境が整っていない家庭の場合は設備投資費用がかかります。
代表的なオンライン塾の例として、スタディサプリの特徴と月謝を見てみましょう。
【スタディサプリ】中学講座:2千円~/月
入会金や初期費用は一切かからず、テキストPDFは無料でダウンロードすることができます。
ベーシックコースは、今週の授業内容がひと目でわかるミッション機能が特徴。教材は映像テキストと授業テキストを使用します。
定期テスト対策では、演習問題と暗記マスターでテストに出やすい問題を厳選して繰り返し演習をおこないます。
通常料金は、一括払いでは21,780円(税込)(ひと月あたり1,815円(税込))、月払いでは月額2,178円(税込)となっています。
個別指導コースは、ベーシックコースの利用が前提となります。担当の講師がスケジュールを作成し、定期テスト対策ではコーチによる指導がおこなわれます。
理解度チェックテストの採点・指導と、一人ひとりにあわせた丁寧な指導が特徴です。
月額10,780円(税込)、内訳はベーシック2,178円+個別指導8,602円となっています。
スタディサプリ(小学講座・中学講座)の中学講座の詳しい概要や費用については、無料資料請求にて確認してみるとよいでしょう。
高校受験のための塾代は学年によっても費用が異なる
中学生の塾にかかる費用は、学年によっても差があります。学年が上がるほど難易度が上がり学ぶ量も増えるため、必要な授業時間やコマ数などが増えることなどが理由として挙げられます。
とくに3年生は、高校受験を控えた授業内容やカリキュラムになることも多いため、費用が最も増える傾向にあります。
高校受験でかかる塾代の内訳は?授業料以外の費用を紹介
塾代とひと口にいっても、最初にかかる入塾料や教材費、季節ごとにかかる講習費などがある塾もあるため、必ず事前に確認するようにしましょう。
ここでは、授業料以外にかかる主な費用について解説します。ただし、金額の詳細は塾やカリキュラムごとに異なるため、検討する際は各塾に確認するようにしてください。
入会金
まず、入塾の際には入会金がかかります。相場は集団授業型の塾で1万~2万円程度、個別指導型の塾で1万~2万5,000円程度です。
ただし、塾によっては入会金が無料になる割引キャンペーンをおこなっている場合もあるので、公式サイトを確認しておきましょう。オンライン型の塾では、入会金がかからないことも多くあります。
また、入塾してから後悔しないためにも、通いたい塾がある場合は、塾の無料体験に参加し、実際の授業を見学してみるといいでしょう。
授業料
毎月支払う授業料は、コマ数や受講する科目数によって前後します。
集団授業型の塾の相場は、週に1コマの授業で月額1万~3万円程度となっています。ただし、特別講習や受験対策コースなど追加で受講すると、月額も35,000円~4万円と増えていきます。
個別指導型の塾は、集団授業型の塾と比較してさらに高くなる傾向にあり、月額1万5,000~4万円程度が相場となります。これは人件費がより多くかさむためであり、週2コマの受講でも月額3万円ほどかかる場合もあります。
また、オンライン型の塾は、月額2,000~1万円程度が相場となっていて、ほかの塾形態のなかでは最も安い傾向です。
教材費
大手の集団授業型の塾では、独自の教材を使用していることも多くあります。その場合の相場は1科目につき3,000~5,000円程度ですが、数万円かかることもあるので必ず事前に確認しましょう。入塾時には必要なくても、学年が上がると必要になることもあります。
個別指導型の塾のなかには学校の教材を使用するところもあり、その場合は教材費が不要になります。
季節や学年ごとに思いの外教材費がかさんでしまった、ということがないように、単に授業料だけでなく年間にかかる費用をある程度明確にしておくのがおすすめです。
模試・テスト代
模試や塾でのテストを受ける場合は、そのための費用がかかる場合もあります。
とくに高校受験を控えた中学3年生になると頻度も増え、ほとんど毎月のように実施されるので、1回あたりの模試やテスト代についても確認が必要です。
高校受験に備えた春期・夏期・冬期の講習費
大手の塾では、通常の授業のほかに春期・夏期・冬期の特別講習がある場合もあります。
個別指導型の塾では、コマ数や科目を自分で選択していくため、費用はそれぞれ個人によって異なります。
なかには通常の授業やカリキュラムの一環として強制参加となる塾もあります。選ぶカリキュラムなど状況によって変わることもありますが、大まかな目安を事前に知っておくとよいでしょう。
諸経費・設備費
意外と見落としがちなのが、諸経費や設備費です。とくに、大手の塾では光熱費やコピー代、冷暖房費や電気代、通信費などの費用がかかる場合も多く、相場は3,000円程度です。
塾によっては別の名称で示されていることもあるので、確認しましょう。
オンライン塾では、その特性から諸経費や設備費はかかりません。
高校受験のための塾代を安く抑える方法とは
中学生の塾にかかる費用は、決して安い金額ではありません。とくに高校受験に特化した塾はより高くなり、そのなかでも難関高校を目指す場合はさらに高額になることもあります。
なるべく家計の負担にならないために、高校受験向けの塾費用を少しでも安く抑えるコツを紹介します。
必要なカリキュラムを選別する
受講するコマ数が増えるほど費用は高くなるので、必要なカリキュラムを選定し、受講する科目やコマ数を絞ることで費用を抑えることができます。
とくに、個別指導塾は受講する科目やコマ数によって料金が大きく変わるので、独学で取り組む自信がない科目や、成績アップが厳しいと感じる科目だけに絞るとよいでしょう。
また塾では勧誘されることもあるので、きちんと目的意識を持って科目を選ぶことが大切です。
教材費や入会金がかからない塾を選ぶ
授業料だけで支払いが精いっぱいだという場合は、教材費や入会金がかからない塾を見つけて選ぶのもよいでしょう。
たとえば、先述した「家庭教師のトライ」は、教材を手持ちのものから選ぶことができます。安く抑えられるだけではなく、ひとつの教材を使用することで勉強するべきことを絞ることができ、混乱が少なくなるというメリットもあります。
また、キャンペーンを利用することで入会金や講習費が無料になる塾もあるので、そういった情報もチェックして塾選びをしましょう。
地方自治体の塾代貸付事業や奨学金制度などを利用する
地方公共団体によっては、塾費用の補助がおこなわれているところもあります。
たとえば東京都では「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」という制度があり、一定所得以下の世帯に、学習塾をはじめ受験対策講座、通信講座、補助教室の受験料など、必要な資金の貸付をおこなっています。
この制度では、中学3年生を対象に、一部の塾に限り塾費用や受験料を20万円まで無利子で貸付をおこなっています。
また、志望校に合格した場合、返済が免除されるも場合もあるので、東京都で通塾を検討している方は調べてみるとよいでしょう。
また、大阪市などでも補助制度を設けているので、住んでいる地域の奨学金制度や補助制度について調べてみてください。
オンライン授業をおこなう塾を選ぶ
オンライン授業をおこなう塾は、設備費用がかからないため、比較的安い傾向にあります。
録画した授業を視聴するタイプや、オンラインで個別に指導してくれるタイプなどがあるので、本人にあったタイプの塾を選ぶようにしましょう。
オンライン塾のメリットは、自宅など好きな場所で好きな時間に受講できることですが、その反面、気持ちの切り替えが難しく、集中しにくいと感じる人もいます。受講する時間や場所の工夫が必要です。
高校受験のための塾選びは「Ameba塾探し」がおすすめ!
高校受験のための塾選びは、ひとつの塾だけではなく、複数の塾を選択肢に入れて、比較・検討するのがおすすめです。
「Ameba塾探し」では、オンライン学習、奨学金利用、地域検索、費用など、細かく条件を絞って塾を検索することができます。
また、簡単な質問に答えるだけでぴったりの塾を診断してくれる独自の機能もあるため、ぜひご活用ください。
高校受験でかかる塾代は授業形態によって異なる!複数の塾を比較検討しよう
高校受験向けの塾には、集団授業、個別指導、オンライン(映像授業)とさまざまな授業形態があります。
それぞれ特徴やかかる費用が異なるので、子どもの学力や性格、目的にあった塾をじっくり検討するようにしましょう。
またその際は、ひとつの塾や授業形態に縛られずに、複数の塾を比較・検討するのがおすすめです。
費用の細かい内訳はパンフレットにしか記載されていないことも多いですが、ほとんどの塾では無料で資料をもらえるため、資料請求を積極的におこなうとよいでしょう。
複数の塾をまとめて資料請求できる
Ameba塾探しもぜひご活用ください。