社会・地域貢献
アントニオ・グテーレス国連事務総長の特別講演会に本学学生が参加しました
2017年12月25日
2017年12月14日(木)、上智大学において国連アカデミックインパクト参加大学を対象に、アントニオ・グテーレス国連事務総長の特別講演会が開催され、本学から5名が参加しました。また引き続き開催された「グテーレス国連事務総長と学生約30名による懇談会」には5名のうちから2名が選出され参加しました。
以下参加学生からの感想を紹介します。
・特別講演会では、テロリズムの脅威、気候変動問題、IT技術の進化、移民問題、人間 の安全保障などについて語られました。私は、人間の安全保障が多岐にわたる分野、様々な問題において重要な役割を果たしているのかを改めて実感しました。人間の安全保障は、現在、そして新たに生まれるであろう脅威、すなわち幅広く分野横断的な脅威に対応していくことを目標としています。さらに、全世界の人々が多種多様な安全が脅かされる社会において、現在なくてはならない概念となっています。各国の政府と国民が深刻な課題を抱えている中、私は今後人間の安全保障と国家の安全保障のバランスをいかにとるのかが重要だと考えました。
・「複雑化する問題に対し後追い的に対処するのでは不十分で、問題の''予防''を進めていくことが何より大切」という考えを強調されました。また講演のテーマであった「人間の安全保障」については、すべての問題に対処するうえで共通して有効な「疑う余地のないコンセプト」であるという姿勢を徹底して貫かれました。この「予防」という概念は私にとって新しく画期的なものであると同時に、その難しさについても考えさせられました。
・自分の中での新たな発見として、「技術革新」が人間の安全保障を脅かすという点でした。AI(人工知能)により職が奪われる、ゲノムの解読やクローン人間の誕生で、ヒトが危機に晒される恐れがあるということは今まで考えたことがありませんでした。
・懇談会では、学生たちの忌憚のない質問にも誠実に答えていただきました。各校から意欲ある学生が集まる場に自分が同席できたことをまずは幸運に思います。ハイレベルな質問が飛び交う中で自身の力不足を痛烈に実感し周囲の熱意にのまれそうにもなりましたが、緊張もある中で発言できたことは自信につながりました。