研究

理工学部 教授 國井 康晴ら:第11回ロボット大賞表彰式に出席

 2024(令和6)年9月11日に発表された第11回ロボット大賞(The 11th Robot Award)の表彰式が、「Japan Robot Week 2024」の会期初日(同年9月18日)に東京ビッグサイトで行われました。
 全応募のうち経済産業省・総務省・文部科学省・厚生労働省・農林水産省・国土交通省それぞれの大臣が行う政策上の観点から、最も優秀であると認められるロボットに対して授与される各大臣賞のうち、「文部科学大臣賞」を受けた「超小型月面探査ローバLEV-1&LEV-2」の研究開発に貢献した理工学部 教授 國井 康晴らが式に参列し、受賞者を代表して国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(JAXA)准教授の大槻 真嗣氏らが表彰状とトロフィーを授与されました。

 受賞の詳細は、2024年9月11日のNews 、授賞式の様子は、第11回ロボット大賞 をご覧ください。

<<<受賞コメント>>>

 日本初の月面探査ローバLEV-1&LEV-2の成果により、ロボット大賞の文部科学大臣賞をいただきました。この親子連携する2台のロボットのうち、親プローブであるLEV-1の構想・研究・開発・運用に中央大学チームは参加しています。
 今回、この2台のローバは、連携して完全自律探査した結果を地球に直接送信しました。そのデータの一つ、さかさまに着陸したSLIM探査機の写真はニュースで見た方も多いと思います。また、LV-1は月面での移動手段の実証としてホッピング実験にも成功しています。
 今回受賞したLEV-1と呼ばれる小型ロボットの最初のアイデアを構想してから20年以上が経ちました。研究者仲間たち、支援・応援してくれた皆さんに支えられ、日本初の月面探査成功という成果につながり、大変に嬉しく思います。
 このLEV-1の成果を引き継ぐ、次の月探査ロボットの研究も進めています。内閣府ムーンショット型研究開発制度において、複数のロボットが群れとして行動するのを実現し、その群れが自律的に月面探査する、新たなステージの実現を目指しています。また、さらに遠くの惑星の探査にも、この成果はつながっていきます。このLEVの成果を継承する様々なプロジェクトも応援して頂ければ幸いです。

理工学部 教授 國井 康晴