理工学部教授の坪井 陽子と助教の米山 友景は、日米欧による国際共同ミッション「X線分光撮像衛星(XRISM)プロジェクト」にXRISM の開発段階から計画に参加しています。坪井教授は、XRISM/Xtendの広視野と高感度を生かして突発的なX線増光現象を発見する「XRISM/Xtend Transient Search (XTS)」を発案し、XRISMのプロジェクトとして主導しています。中央大学からは、米山助教、石原維子さん(理工学部 物理学科 4年)、柳 丈敬さん(理工学部 物理学科 4年)もXTSプロジェクトに加わり、X線突発現象探査プログラムを率いています。
この「XRISMプロジェクト」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2024年9月20 日にXRISMの運用状況と観測状況、最新の研究成果を説明する記者会見を行い、その動画と記者説明資料を公開しました。
<記者説明会動画>
※00:8:15にXRISM/XTSについての説明、01:00:48 に XTS についての記者からの質問があります。
<記者説明資料>
https://www.jaxa.jp/projects/files/youtube/xrism_fl/jaxa_doc01_20240920.pdf
※6ページ目に「目標天体以外の突発現象の検出に成功」とXTSについての説明があります。
今回の発表を受けて、坪井教授は、「打ち上げから1年を経て、精密な『分光』を主とした科学成果が XRISM から続々と出てきた。その中で XTS は、突発的なX線増光の速報を早くも17件、世に出しており、XRISM も『時間軸天文学』という新分野で活躍できることを世に示した。これは XRISM の成果の中でもユニークである。また、研究者だけでなく、記者も注目してきた点にも着目してほしい」と話しています。
坪井教授と米山助教は、今後も引き続き The XRISM Science Team の一員として、初期観測のデータを用いて、恒星や中性子星の観測を進めていきます。
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