FLP国際協力 中川康弘ゼミ 国立国語研究所への見学調査
2024年10月24日木曜日、中川康弘ゼミでは立川市にある国立国語研究所を訪問しました。同研究所の教授で、本学文学部の兼任講師もされている朝日祥之先生に、日本語と社会についての研究や、その実態についてのお話を伺いました。
国立国語研究所は1948年に創設され、2009年からは「大学共同利用機関」としても言語にかかわるさまざまな事象を扱っている研究機関です。日本語の文字や発音といった文法的な側面はもちろんのこと、私たちが普段使っている言葉の変化や日本語を母語としない方の日本語使用など、社会的な観点からも、幅広く研究が行われています。
私は、多言語化に伴う日本社会の変化と、フィールドワークで調査していくことの難しさを朝日先生の実体験から感じました。また、調査する側、される側という立場をめぐる関係構築の難しさと格闘しながらも、実際に見聞きすることでしか知りえないこと、大規模なアンケート調査でわかることも多いということも学ぶことができました。先生は私たちの質問一つ一つに丁寧に答えてくださり、気が付いたら予定時間を大幅に経過するほどの充実感が得られました。
中川ゼミでは、前期・後期の文献講読や9月に行った海外実態調査を通じて、各ゼミ生が研究を進めています。今回の見学調査も言葉と文化の実態を知るよい機会になりました。
(執筆:総合政策学部国際政策文化学科2年 田中伶奈)
見学調査を終えて(後列向かって左から3人目が朝日先生)