法学部

連続公開講座「LGBTをめぐる法と社会」第二回「LGBTと労働—当事者の視点を踏まえて」を開催いたしました

2018年07月10日

 2018年6月9日(土)、本学後楽園キャンパスにて、中央大学とLLAN(LGBTとアライのための法律家ネットワーク)共催による連続公開講座の第二回、「LGBTと労働—当事者の視点を踏まえて」(司会進行 谷口洋幸氏、登壇者 田中太郎氏、高山寧氏、別府理佳子氏)を開催いたしました。
 
 LLANのメンバー3名を登壇者に迎えたこの回は、まずLLANについて、2016年より大手法律事務所や企業内弁護士が中心となって発足した団体であること、セクシュアル・マイノリティに対する差別を解消するための啓発活動や法的支援等を行い、平等かつインクルーシブな社会の実現を目指していることが紹介されました。(詳細は www.llanjapan.org
 
 続けて、若手弁護士の田中氏から、過酷ないじめの経験を経て同性愛者としてオープンに働ける現在の職場に至るまでの様々な出来事について、ときにユーモアを交えながら真摯に語っていただきました。次に高山氏より野村グループにおける実際の様々な取り組みの策定と運用について詳細に説明いただきました。最後に別府氏より、英国のStonewall Workplace Equality指標をはじめとする海外企業での取り組みとその評価指標について多岐にわたる紹介がありました。
 
 最後のパネルトークは、会場からの多くの質問を元に、谷口氏が講師陣に質問を投げる形で進められました。企業が制度を整え始めた現在、誰がどのように制度を利用することができているのか?制度が整うことで企業全体にはどのような影響があるのだろうか?こうした取り組みをアピールすることは企業のイメージアップが目的ではないのか?今後の課題は?等、本質的な質問の数々に、講師陣も率直に多様な視点から答える大変興味深いやり取りとなりました。
 
 今回も100名近い方々にご参加いただき、終了後のアンケートも熱意あふれるコメントをいただきました。ご参加いただき誠にありがとうございました。今後の講座へのご参加もお待ちしております。 
 

 今後の連続講座の予定はこちらでご確認ください。

 第二回講座の動画はこちらで視聴できます。