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ロジャーバローズの慰霊祭が執り行われる

  • 2024年09月02日
  • 関係者が参列したロジャーバローズの慰霊祭
    関係者が参列したロジャーバローズの慰霊祭
  • 遺骨やたてがみは馬魂碑に納骨された
    遺骨やたてがみは馬魂碑に納骨された
  • 桜舞馬公園に建立された墓碑
    桜舞馬公園に建立された墓碑

 8月29日、新ひだか町静内田原にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、6月25日に死亡したロジャーバローズの慰霊祭が執り行われた。

 慰霊祭には株式会社ジェイエスの代表取締役でロジャーバローズ会の服部健太郎会長、ロジャーバローズを繋養していたアロースタッドの岡田隆寛社長や松木優場長、藤田誠副場長をはじめとした職員、イーストスタッドの佐古田直樹マネージャー、株式会社ジャパンレースホースエージェンシーの秋武佳孝氏、ロジャーバローズを生産した新ひだか町静内真歌にある飛野牧場の飛野正昭社長、事務局の株式会社ジェイエス職員ら関係者が参列。公園内の馬魂碑に納骨し、静内神社の山田一孝宮司による神事に従いロジャーバローズの冥福を祈り、供養した。

 ロジャーバローズは父がディープインパクト、母がリトルブック、母の父がリブレッティストという血統の鹿毛。2016年のセレクトセール当歳セッションにおいて、84,240,000円(税込)で猪熊広次氏に購買された市場取引馬として知られる。

 ロジャーバローズの競走成績は6戦3勝2着2回。2018年8月18日に新潟競馬場の2歳新馬戦でデビューし、2分02秒5のタイムで先頭を駆け抜け、デビュー戦を勝利で飾った。年が明け3歳になり、1月の福寿草特別で2勝目をあげると5月の京都新聞杯(G2)では積極的に逃げて2着を確保。賞金を加算して出走した日本ダービー(G1)は、18頭立ての12番人気と伏兵評価ながら、スタートから果敢に先行し2番手を進み、最後の直線は内に進路をとって先頭に躍り出ると、最後は猛追するダノンキングリーをクビ差抑えて2分22秒6のダービーレコードで優勝し第86代ダービー馬の称号を得た。

 現役引退後の2020年から新ひだか町静内田原にあるアロースタッドと浦河町西幌別にあるイーストスタッドを2年単位で移動する国内シャトル種牡馬として供用を開始。初年度産駒は4歳で代表産駒にはファルコンS(G3)2着、京王杯2歳S(G2)3着のオーキッドロマンス、クイーンC(G3)4着のサクセスカラー、フィリーズレビュー(G2)5着のオメガウインクなどがいる。

 ディープインパクトの後継種牡馬として期待は大きかったが、今年6月に8歳という若さで急死。残した産駒は5世代になる。