看護におけるフットケアは、患者の足の健康を維持し、足病変の予防や治療に効果的なためとても重要な役割を果たしています。
フットケア専門チームとは、主に病院や医療機関などにおいて、足の疾患に携わる専門職種のスタッフが結集して構成されるチームのことを言います。足病に対する予防や治療を行い、さらに研究などで技術の向上を図り、この分野における医療を正しく普及させることが目的です。
具体例としては、循環器内科や整形外科など、内科系・外科系の中でも細分化された診療科が参加しています。さらには、皮膚科やリハビリテーション科などに看護部を加えて構成されていることが特徴です。
大学病院のフットケア専門チームなどは、このように診療科を越えた、フレキシブルな医療の提供を目指しています。
フットケア専門チームの仕事内容は、まずはじめに患者の足部の実態を評価し、足部の形態や機能、転倒経験や立位バランスなどを把握します。次に患者の足部に合わせたフットケアプログラムを実施します。洗浄や足浴で足を清潔な状態にした後、爪のケアやタコ・ウオノメなどに対して道具を使用して処理していきます。仕上げにマッサージ、リハビリなどを行います。
そして、プログラム終了後に効果を評価し、必要に応じて修正していきます。フットケアプログラムは、ただ単に足部の形態や機能を保つだけでなく、立位バランスや歩行能力、転倒予防などにも効果が期待できます。
また、専門チームはスタッフや患者に対してフットケアに関する教育や指導を行います。フットケアの概念や専門性を共有し、スキルの向上に貢献しているのです。