商品を Merchant Center に登録するときは、送料と商品を受け取るまでにかかる日数についての情報も登録します。配送設定は、ショッピング広告、無料商品リスティングなど、Google サービス全体で使用されます。
お客様がショッピングでの購入を取り止める際に最もよく挙げる理由の 2 つは、配送所要日数と送料です。そのため、配送設定は正確で最新のものであることが大切です。
この記事では、さまざまな設定の仕組みと、各設定を使用するケースについて説明します。詳しくは、送料の設定方法についての記事をご覧ください。
仕組み
特定の国または地域に商品を表示するには、その国や地域への配送サービスを提供し、配送所要日数と送料を正しく設定する必要があります。配送所要日数と送料は、Merchant Center アカウントの各配送サービス内で、または送料設定 API を使用して設定できます。個々の商品単位で 送料 [shipping]
属性を使用して、アカウント単位の送料設定をオーバーライドすることもできます。
配送設定では、送料属性を使用して登録された商品データも考慮されます。
- オプションの配送属性には、送料ラベル
[shipping_label]
、搬送重量[shipping_weight]
、寸法(梱包箱の奥行[shipping_length]
、梱包箱の幅[shipping_width]
、梱包箱の高さ[shipping_height]
)があります。 - 特定の商品のお届け日数をさらに詳しく指定するには、お届け日数ラベル
[transit_time_label]
属性を使用します。 - 同日配達を有効にするには、ローカル商品在庫フィードにローカル配送ラベル
[local_shipping_label]
属性を追加します。
送料設定が必要なケース
送料設定は次の状況で指定する必要があります。
- 次の国で商品を掲載する場合: オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、オランダ、英国、米国。
- 商品の主要な販売先ではない追加の国で商品を掲載する場合。詳しくは、複数の国にフィードを登録する方法をご覧ください。
送料の内容
費用
- デフォルトでは、送料は購入者の自宅またはビジネス拠点の住所への配送料ですが、国によっては集荷所への配送の送料を指定することができます。
- カナダの場合のみ、送料は税抜きで登録します。
- 現時点で、自宅住所、ビジネス拠点の住所、集荷所への配送の送料を登録できる国
- アルゼンチン*
- オーストリア
- ベルギー
- チリ*
- チェコ共和国
- デンマーク
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイスランド
- イタリア
- フィンランド
- フランス
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- スロバキア
- スペイン
- スウェーデン
- 英国
*アルゼンチンとチリでは、運送業者の集荷所または店舗受け取り先までの送料を登録することもできます。
[shipping]
、価格 [price]
、税金 [tax]
、その他の属性に小売配送料を含めてはいけません。コロラド州の小売配送料について詳しくは、こちらのページをご覧ください。ウェブサイトの発送条件に通関費用が含まれている場合は、通関費用を送料に含める必要があります。送料には、前述の費用のいずれかに関連する保険料も含める必要があります。
オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、ニュージーランド、英国、米国で販売する商品の送料設定を指定する場合:
- ランディング ページの在庫状況と、Merchant Center に登録する送料情報を一致させます。対象国内で商品を発送しない地域がある場合は、[配送なし] を使用して、特定の地域を除外します。
所要日数
配送所要日数は、ユーザーが購入を決定するための重要な情報です。配送所要日数を表示する場合は、各配送サービスに商品の注文の発送準備時間とお届け日数を指定できます。詳しくは、配送所要日数の設定方法をご覧ください。
- 注文の発送準備時間とは、出荷前に注文を処理するために必要な日数(営業日)です。通常、顧客の注文を受けてから運送業者が発送のために集荷するまでの時間です。
- お届け日数とは、運送業者がお客様の施設で集荷してからその荷物を配達するまでにかかる日数(営業日)です。
(a)米国に拠点を置く倉庫から米国の顧客に商品を発送し、Google が選択した運送業者のいずれかを使って荷物を配達する場合、または(b)Google が選択したいずれかのパートナーを利用して米国の顧客に商品を発送する場合は、Google による計算を利用して、配達場所を基にそれぞれの顧客ごとに固有の配送所要日数を指定できます。詳しくは、Google による配送所要日数の計算についての記事をご覧ください。
送料を設定する方法
送料はさまざまな要素によって異なりますが、Merchant Center の送料設定を使用すると、重量、価格、目的地などの要素に基づいて送料テーブルを設定できます。ウェブサイトでの送料の請求方法と同じ配送オプションを選択してください。一般的な運送会社を利用して、販売者が支払う送料と同一の金額を購入者に請求する場合、一部の国では運送業者の送料を選択して、送料を自動計算することもできます。
送料を設定するには、まず、送料の請求方法に基づいて、どのタイプの送料モデルを追加するかを決める必要があります。Merchant Center に登録する送料は、ウェブサイトで請求する送料と照らし合わせて、同じまたは多少上回る金額を指定してください。
請求方法 | 配送オプション | 例 |
---|---|---|
特定の価格帯で送料無料 | 一定額を超えると送料無料(基本的な費用設定) | 20 米ドル以上の注文で送料無料 |
送料無料 | 送料無料(基本的な費用設定) | |
一定の範囲内の注文に対して均一料金 | 範囲ベース(基本的な費用設定) | 20 米ドル未満の注文で 5 米ドル |
すべての注文に対して均一料金 | 均一料金(基本の費用設定) | すべての注文で 5 米ドル |
サポートされている運送業者の送料に基づいて請求 | 運送業者の送料に加えて、搬送重量と寸法属性(オーストラリア、ドイツ、米国で利用可能) |
FedEX Ground、UPS Ground、USPS Media Mail すべてのお客様の送料が一般的な運送業者の送料に基づいて自動的に計算され、運送業者の送料が変更されると自動更新される |
1 つ以上の項目(注文価格、重量、アイテム数、配送先)に基づく | 送料表(詳細設定) | 5 kg までの注文で 5 米ドル |
注文額の割合に基づいて請求 | 注文合計額の割合(詳細設定の送料表) | 注文合計額の 5% |
2 つ以上の項目に基づいて請求 | サブテーブル(詳細設定の送料表) | 注文価格、重量、配送先に基づく |
特定の注文グループを配送サービスの対象から除外 |
除外する注文が注文価格のみで定義されている場合は、最低注文額(詳細設定) 送料表(詳細設定)。1 つ以上の項目(注文価格、重量、アイテム数、配送先)で定義されている場合 |
5 米ドル未満の注文では配送不可 ハワイへの配送は不可 |
特定の商品に対して固有の送料を請求 | 送料 [shipping] 属性 |
特定の商品について、アカウントの送料設定を固有の送料で手動でオーバーライドできる |
送料に関する商品データ
多くの場合、送料は商品の価格、重量、サイズなどの属性の情報に左右されます。これらの属性に基づいて送料を請求したり、重量やサイズに基づいて計算される運送業者の送料を使用したりする場合は、関連情報を商品データに追加する必要があります。
商品の詳細 | 属性 | 追加するデータ |
商品の重量 | 搬送重量 [shipping_weight] |
重量に基づいて送料を変えられるよう、各商品の搬送重量を指定する |
商品の寸法 | 梱包箱の奥行 [shipping_length] 、梱包箱の幅 [shipping_width] 、梱包箱の高さ [shipping_height] |
運送業者の送料の計算に使用する、商品の寸法を指定する |
商品グループごとに異なる送料 | 送料ラベル [shipping_label] |
商品のグループ(生ものや特大など)を定義し、それらのグループに特別な送料を適用する |
商品グループごとに異なるお届け日数 | お届け日数ラベル [transit_time_label] |
より正確な配送予定日を提示できるよう、商品グループのお届け時間を指定する |
より高度な送料設定の仕組み
使用する送料モデルによっては、以下のより高度な設定を理解しておく必要があります。
最低注文額
発送するために必要な最低限の注文額がある場合は、送料を設定する際にその情報を指定できます。詳しくは、最低注文額についての記事をご覧ください。
運送業者の送料(オーストラリア、ドイツ、イギリス、アメリカのみ)
この設定は、運送業者によって計算された送料に基づいて送料を請求する場合に使用します。サポートされている運送業者(例: UPS、TNT、Hermes)とサービス(例: 陸送、翌日航空便、3 営業日配送)から選択できます。
地域 | サポートされている運送業者 |
---|---|
オーストラリア | AusPost、TNT、TOLL |
フランス | Geodis |
ドイツ | DHL、DPD、Hermes、UPS |
イギリス | DHL、DPD、Royal Mail、TNT、UPS、Yodel |
アメリカ | FedEx、UPS、USPS |
運送業者の送料を使用するには、配送関連の属性も登録する必要があります(上記の表を参照)。
詳しくは、運送業者の送料の設定についての記事をご覧ください。
送料の変更
運送業者の送料では、各運送業者の一般標準料金が使用されますが、送料を割合または一定額によって調整(増額または減額)できます。
運送業者によっては、法人向け料金と個人向け料金の複数の送料が用意されている場合があります。Google では法人向け料金を使用します(例: FedEx の場合は「Standard」、UPS の場合は「Daily」)。一般標準料金以外の送料(「retail」などと呼ばれます)を使用する場合は、通常、送料は 50~60% 上がります。
運送業者と契約を結んでいる場合は、送料を割合または一定額で調整する必要があります(増額、または -10 などのマイナスの数字を使用して減額)。
サブテーブルと複雑な送料モデル
送料が 3 つ以上の項目に基づいている場合はサブテーブルを使用します。たとえば、送料が価格、重量、配送先に基づいて計算される場合はサブテーブルを使用します。詳しくは、サブテーブルの設定についての記事をご覧ください。
対象国以外からの配送
- 国境を越えて配送する場合、通常は税関手数料、関税、輸入税などの追加費用がかかります。運送業者が商品の通関手続きをすべて担当し、ウェブサイトの配送条件に通関費用が含まれている場合を除き、通関費用は shipping [送料] 属性に含めないでください。詳しくは輸出要件をご覧ください。
配送なし
特定の商品を配送サービスによって配送しないことを示すには、[配送なし] オプションを使用します。たとえば、23 kg 以上の商品を速達便で配送しない場合は、[配送なし] を指定します。
商品の販売対象国がオーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、ニュージーランド、英国、米国の場合、[配送なし] を指定して特定の地域への配送を除外できます。たとえば、東京都以外の都道府県や、米国東海岸を表す郵便番号の範囲には配送しないことを指定できます。詳しくは、送料の設定方法についての記事をご覧ください。
配送ゾーン
配送ゾーンを使用してカスタムの地域を作成し、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、ニュージーランド、英国、米国のお客様への配送に正確な送料とお届け日数を設定できます。
たとえば、貴社の拠点が米国の東海岸である場合、西海岸への配送では送料とお届け日数がより多くかかることがあります。詳しくは、配送ゾーンの設定についての記事をご覧ください。
お届け日数ラベル
複数の異なるグループの商品を配送する場合は、商品のグループごとにお届け日数ラベルを作成して、フィード内の対応する商品にお届け日数ラベル [transit_time_label]
属性を適用できます。お届け日数ラベルを使用すると、より正確な配送予定日をお客様に知らせることができるため、購入決定に結びつきやすくなります。たとえば、重量が重いために送料が高い商品アイテムには、「重い」というお届け日数ラベルを追加できます。詳しくは、お届け日数ラベルについての記事をご覧ください。
特大の商品の配送、貨物輸送(LTL)
運送業者が取り扱う荷物のサイズと重量には制限があります。通常、大型の商品は貨物輸送で配送されます。貨物輸送は「運送業者の送料」機能でサポートされていないため、商品が大きすぎて一般的な運送業者を使用して配送できない場合は、送料テーブルを手動で設定する必要があります。
貨物輸送を設定する場合のおすすめの方法は次のとおりです。
- 送料ラベル属性を使用して、特大の商品や重量の大きい商品にラベルを付けます。送料ラベル
[shipping_label]
属性を使用すると、特大の商品にラベル(例: 特大)を付けて、その商品に特別な送料を指定できます。たとえば、一般的な貨物分類に送料ラベルを追加できます。 - テーブルと送料グループを使用して、重量と配送先に基づいた料金を追加します。複雑な送料設定の場合、サブテーブルまたは送料グループを使用して分けるのが最も簡単な方法です。
- 送料ラベルに基づいた基本送料。送料ラベルを使用すると、送料グループを作成することによって、商品グループごとに異なる送料テーブルを作成できます。たとえば、送料ラベル
[shipping_label]
属性を使用して、各商品の貨物分類を指定できます。次に、ラベルごとにグループ(クラス 70、クラス 100 など)を作成します。 - 重量と地域に基づいた基本送料。送料ラベルを使用したくない場合は、異なる重量分類のサブテーブルと、地域別または郵便番号のグループ別に異なる送料をリンクできます。
- 送料ラベルに基づいた基本送料。送料ラベルを使用すると、送料グループを作成することによって、商品グループごとに異なる送料テーブルを作成できます。たとえば、送料ラベル
- 多めの金額を設定します。正確な送料を指定できない場合は、多めの金額を登録します。ウェブサイトに記載されている送料よりも高い金額を登録しても、商品が不承認となることはありません。ウェブサイトに記載されている料金よりも低い送料を登録すると、商品は不承認となります。
クリスマスや母の日などの特定の祝日までに届けるサービスを提供している場合、祝日配送の締め切り設定を行うことで、一時的な受け付け終了日を登録できます。[この日時以降を表示] フィールドに入力した日時に基づいて、お客様の購入する商品が祝日の当日までに配送されるかどうかが、商品に表示されます。
祝日配送の締め切り設定は、他のすべての配達予定日設定よりも優先されます。設定した期限より前に受けたすべての注文を約束どおりに配送できるよう、十分に余裕を持って締め切り設定をすることが重要です。たとえば、クリスマス配達の注文期限を 12 月 24 日に設定した場合、その日までに注文された商品はすべてクリスマスまでの配達を保証することになります。この期日を守るために、週末の発送作業や速達便へのアップグレードが必要になるかもしれません。
Merchant Center では、次の米国の祝日について、祝日配送の締め切り設定ができます。
- バレンタイン デー
- イースター
- 母の日
- 父の日
- 独立記念日
- ハロウィーン
- 感謝祭
- クリスマス
同日配達
同日配達オプションを使用すると、同日配達の対象となる商品を示すことができます。同日配達の対象となる商品は、Google の各種サービスでその旨がユーザーに示されます。同日配達について詳しくは、こちらをご覧ください。